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渦巻く滄海 紅き空 【上】
幕間 音の三人衆
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タ骨が靭帯で頭骨に固定されているのに対し、アブミ骨は前庭窓または卵円窓という蝸牛の入り口に繋がっているのだ。

偶然とは言え、壁に穿たれた円形の穴はどことなく窓に似ている。
外と内を繋ぐそれを通って去って行くキンとドス。キン・ツチとドス・キヌタの背中を、ザク・アブミはただ見送っていた。


壁一枚。外界と内界を遮るそれは、【斬空波】で簡単に壊せる代物。しかしながら今のザクにとっては、まるで目前に聳え立つ山のように感じた。


彼らの距離はこの壁の隔たりを切っ掛けとし、後に果てしなく遠ざかってゆく。
ナルトへの返事が食い違った事で、ドス・ザク・キンの命運は大きく変わった。







今この瞬間が運命の分岐点――――その事実を、彼らはまだ知らない。

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