暁 〜小説投稿サイト〜
迷子の果てに何を見る
第十五話
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
第十五話 整理

side エヴァ

眼を覚ますと、そこには自分と同じベットで自分と同じ様に何も着ていないレイトが寝ている。
昨夜のことを思い出し顔が火照るがそれよりもレイトが目の前にいてくれるということが、夢でないということがたまらなく嬉しかった。

「どうしたんだキティ」

いつの間にかレイトが起きて心配そうな顔で私を見ていた。

「夢じゃなかった」

「夢なんかじゃないさ。オレはここにいるし世界から弾き飛ばされようがすぐに帰って来れる様にもなった。だから泣くな」

私を抱きしめ子供をあやす様に撫でてくれた。

「私は泣いているのか」

「オレがいなくなってからまともに泣いてなかったんだろ。結界も張ってあるから思いっきり泣いちまえ」

そう言われて私の感情は一気に爆発した。



side out






side レイト

エヴァが落ち着いてから服を着替え朝食をとりながらこれまでのことを話し合う。
オレは『根源』に飛ばされたこと。オレに理解できないことは何も無いということを知ったこと。そこからブリミルに召還され、その後こっちに戻ってくる際にちょっとばかし神に話し合いと言う名の殺し合いをして来たことを話す。えっ?殺し合いの結果?
TKO勝ちで殺してはいませんよ。代わりに上位神が出て来て、ある条件を出されこの世界に正しく帰ってくるのとは別に前報酬付きで帰ってきました。
条件のことはとりあえず置いておいて、次にエヴァの話を聞きます。

エヴァ自身はオレの跡を継いで教授になりオレの部屋の管理と禁忌系の呪物や技術の封印を行っておいてくれたらしい。これには素直に感謝したがその場合あのグレート=ブリッジで使われたアレがどうやって手に入ったのかが分からなかったがすぐに判明した。
エヴァが管理し始めたのがオレが消えてから数十年後からだったのでその間に盗まれただけだった。
確認したがかなり危ない順にあと7種類程、合計10点の兵器が盗まれていた。
どれもこれもが使い捨てであるため残り9回の大量虐殺が行われる可能性がある。
これは全部回収して破棄して、使用許可を出した元老院を抹殺することが確定した。

それから今回の戦争についてだが、昔からあった旧世界からきた奴らと亜人系の戦争らしい。
正直な感想が立派な魔法使いのくせに侵略戦争とはこれ如何に。
と言った所か。
ぶっちゃけどうでも良いことだが基本戦争には介入しないことにする。オレの『誇り』を穢される様な行為が行われればその限りではないが連合は苦戦を強いられるだろう。
命令を出す元老院のじじいどもを殺されるのだから。
その後、このスタンスをエヴァに伝えると自分も一緒に行くというのでも
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ