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渦巻く滄海 紅き空 【上】
七 陰謀詭計
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躊躇する。彼女は首筋の痣…ナルトが言っていた”呪印”にて苦しむサスケの姿を見たくなかった。

サスケの身を案じ、”呪印”の事を上忍達に報告しようと手を挙げ掛けるサクラ。彼女を引き止めようとするサスケ。
揉める木ノ葉の下忍第七班の様子から察したアンコや三代目火影は、大蛇丸の狙いがうちはサスケだと確信した。
同じ呪印を施されているアンコは、サスケを今すぐ辞退させるべきと火影に告げる。対して七班の担当上忍である畑カカシは、サスケはそう簡単に辞退しないとやんわり反論した。



これらのサスケを巡ってのごたごたは、サクラ以外の者が手を挙げた事で些か中断する。
「あの――僕は止めときます」 「…………」



予選辞退を申し出たのは木ノ葉の忍びである薬師カブトと、音の忍び――――君麻呂だった。
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