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渦巻く滄海 紅き空 【上】
三 邂逅
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や焦りをあっさりと消し去ったナルを見て、ナルトは微苦笑を浮かべた。
(…波の国で、白をぶつけたのは正解だったな。それにしても…火影になる…か…)



「良い決意だ、では…此処に残った全員に…『第一の試験』合格を申し渡す!!」

残る受験生達に合格を言い放ったイビキが、試験の目的の説明をし終わった後に第二試験官の女性が派手な登場で現れた。
「アンタ達!喜んでる場合じゃないわよ!!私は第二試験官!みたらしアンコ!次行くわよ、次ィ!!ついてらっしゃい!!」
彼女の高いテンションについていけない受験生達。イビキがぼそりと彼らの代弁をした。


「空気読め…」



彼女の元師の姿が脳裏に浮かび、ナルトは思わず空を仰いだ。

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