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『曹徳の奮闘記』改訂版
第四話
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ゃあそうやけど………」

「しかしな………」

 何か釈然としない二人。

「大丈夫だって。二人に何かあったら直ぐに飛 んで帰ってくるな」

「「………はぁ……」」

 二人は溜め息を吐いた。

「分かった分かった。んじゃぁウチらが危な かったら助けにきぃや?」

「あぁ。そうそう、二人に真名を預けるよ」

「……いいのか?」

「いいよいいよ。俺の真名は長門だ」

 本当は真名を貰われなかったけど、長門は前世の名前だったからな。

「ウチの真名は霞や」

「私の真名は桜花だ」

 ……え?華雄に真名ってあったのか?

「私が真名を預ける条件は私より強い奴なん だ。一度だけとはいえ、王双……長門は私を倒したんだ。だから真名を預ける」

 そうだったのか………。

「あぁ。預からせてもらうわ桜花、霞」

「次会ったら飲むで」

「それもええな」

 そして、霞と桜花と分かれて涼州を後にし た。






―――霞SIDE―――

「……行ってもうたな……」

「あぁ……そうだな」

 ウチの言葉に華雄―――桜花が答えた。

「けど、桜花の真名を聞いたん初めてやな。いつも華雄で呼んでたけど」

「当たり前だ。さっきも言ったように、真名は私より強い奴に預ける事にしているんだ」

「でも、ウチは桜花より強いやん。何回も勝ってるし」

「男限定にしているんだッ!!」

 桜花が顔を真っ赤にしながら叫んだ。

 てか、顔を真っ赤にしたんも初めて見たな。

「男狙いか?」

「違うッ!!は、母上が「強い男と結婚したら幸せになれる」といつも言っていたからな。それだけだ」

「ふぅん。桜花も意外と可愛いとかあるんや な」

「か、可愛いだとッ!?」

 あ、桜花の頭から湯気が出た。

「???。私は兵士の訓練するからなッ!!」

「はいはい」

 桜花は大股で訓練所に向かった。

「……それにしてもなぁ……」

 長門の意識が無くなった時に大分騒いだけ ど……まさか長門に惚れた?

「ハハハ。んなわけあるかいな」

 ウチはそう否定した……でも。

「………初めて男に抱き着かれたよな……」

 ……あかん。あの事を思い出してたら顔が赤くなるわ……。

「これが………恋というやつなんか?」

 ウチの言葉に誰も答える者はいなかった。







―――長門SIDE―――

「さて、次は何処に行こうかな………」

 巨乳が多い呉に行こうか。確か周瑜は病気があったな。

「あれはどうやって治すか……」

 ま、今考えて仕方ないな。

「とりあえず、行き先は
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