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ポケットモンスターズファンタジー〜導かれし者達の軌跡〜
Reincarnation
救世主
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「も、もうどうすればいいのよぉ・・・あっ・・・・・・」
いつの間にかバンギラスは勝ち誇ったような顔で、両手の手の中にエネルギー体を生成し始める。この技は多分"気合玉"だと思われる。しかも球体の大きさが普通の大きさよりも莫大に大きく、なお今も大きくなり続けている・・・あれを食らったら終わりなんだろうなって。その事にモルクも思ったらしくて私にピッタリくっついてきた。いつもなら叩くなり、サイコキネシスでぶっ飛ばすけど、今回は躊躇なく、寧ろこちらから受け入れた。そしてアーシアに ゴメンね の気持ちより、一層力を入れて体をモルクへ委ね、いつ衝撃がいいようにと目を瞑った・・・。だけど、その目はすぐ開けることなった。
「自然の強さと雄大さを思い知るのよっ!! アイス・・・リーフ!!!!」
突如としてバンギラスの左側の草むらの中から声と、葉っぱと氷の塊が飛んできたから。バンギラスは不意打ちに驚きながら避けようと足を動かしたみたいだけど、歩けずに床に倒れこんで立ち上がる暇なく全弾ヒットして、200kgを超す巨体が吹っ飛ばされた・・・なんて凄いパワーなの?しかもアイスリーフってなに?氷の葉っぱ? ともかく思わぬ救世主に私とモルクは驚いた顔のままで草むらを見ると、二人の影が出てきた。その影はイーブイの進化系の草タイプ派生のリーフィア、同じく氷タイプ派生のグレイシア・・・。二人は右手に赤い時計のような、リストバンドのような物を付けていて、グレイシアの方は黄色い両掛けバックを背負っていた。そしてグレイシアは吹っ飛ばされたバンギラスを一目見てから私達の方へと向き直し、
「・・・リファルはバンギラスをお願い。 私は怪我を負ってるイーブイを手当するから」
「ああ、分かった」
来て早々グレイシアは、さっきまで三人で敵わなかった強敵を一人だけで相手してと言っているのである。だがそのリーフィアは何の抵抗も無く、その娘に言われた通りバンギラスの方に体を向け、体制を低くして戦闘姿勢をとる。そしてそれを言った本人はアーシアに近づき怪我の状況をしばらく確認すると背負っていたバックを下ろし、中をあさり始め・・・しばらくしてバックから瓶に入ったオレンジ色の液体を取り出すとアーシアの横に置いた。
「取り敢えず・・・ちょっと我慢して下さいね」
「「?」」
モルクとレイエルは頭にはてなを浮かべ、
「あっ、貴方は・・・?」
レイエルは見知らずのグレイシアに尋ねる。
「私の名前はフィリアですが、今は静かにしてもらえますか?」
何者かか聞こうと思ったら名前を言われ、怒られたせいで余計に頭上にハテナが出て、そしてレイエルはその受け答えにイラッとした。だがそんなことは知る由もなく、その間にもフィリアは更にバックから色々なものを取り出していた。
「ふぅ、相変わらず用意に時間がかかるわね
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