謎の少女
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翌日、シオンとエリーシャはキリトとアスナと共にとある森にいた。始め会ったときにキリトがアスナを肩車していたのは気になるが、あえて気にしないでおく。
「で、何の用だ?」
「ああ、少し面白い噂を聞いてな」
「噂?」
キリトはニヤリと笑って言った。
「昨日聞いたんだけどさ・・・。この辺の森で・・・、出るんだってさ」
「は?」
「何が?」
アスナとエリーシャはきょとんとして訊き返した。
「・・・幽霊」
「ほう・・・」
キリトの言葉にシオンは興味津々だった。アスナとエリーシャは絶句してから恐る恐る確認する。
「それって、アストラル系のモンスターってこと?」
「何かのイベントとか?」
「ちゃうちゃう、ホンモノさ。人間の・・・女の子の幽霊」
「ほほ〜う・・・」
シオンはますます興味が湧いた。しかし、それと反比例してアスナとエリーシャの顔は引きつっていく。アスナとエリーシャに関しては、この手はかなり苦手らしく、ホラー系のフロアの攻略にいたっては理由をつけてサボるほどの有様である。
それとは逆にシオンはこの手はかなり得意らしくホラー系のフロアの攻略にいたっては目を輝かせていたらしい。
「で、でもゲームの世界だし、流石に幽霊は出ないんじゃないかな〜・・・なんて」
「それはどうかな〜?例えば、恨みを残したプレイヤーの霊が夜な夜なフィールドをさまよってるとか・・・」
「ヒィ・・・ッ!」
「それで、その噂は具体的にどんなだったんだよ?」
シオンが援護射撃を繰り出し追い討ちをかける。
それに乗ったキリトは再び続きを話し出した。
「ええと、一週間くらい前、木工職人のプレイヤーが丸太を拾いに来てた時にちょっと離れた木の陰にちらりと、白い人影が・・・」
「「・・・」」
もう二人はこの時点で逃げたしたい状況だが、キリトは容赦なく続けようとした。
その時だった。
「なあ、キリト」
「なんだシオン?」
「その白い人影っていうのは女の子か?」
「ああ、そうだが?」
「白いワンピースに・・・」
「ああ」
「長い黒髪・・・」
「ああ」
「そしてそいつからはカーソルが出ないとか」
「よく知ってんな」
「だってそいつ・・・」
シオンが数十メートル先を指さした。
「あそこにいるじゃん」
「「「えっ!?」」」
キリトたちはシオンが指さした先を見る。そこには確かに噂にあった白い人影がいた。
「き・・・キリト君、あそこ」
「おいおい、ウソだろ・・・」
「・・・」
アスナ、キリトはその姿を見て信じられない状態でいる。エリーシャにいたっては口
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