暁 〜小説投稿サイト〜
世界の片隅で生きるために
天空闘技場編
念能力開発2
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けると、それは小さめのメイクパレットになっていた。
 アイシャドウは、パープル系の組み合わせでホワイトパールとあわせて5色入り。
 口紅は、愛用してるナチュラルっぽく見えるベージュピンクとコーラルピンク。
 グロスでぼかし気味にするときれいに仕上がるはず。

 どちらも色は、思った通りのものだ。
 小さめではあるけれど、リップブラシとアイシャドウチップも一緒にある。

 それにしても……どこの特注品ですか?

 おかしいな、私の中では黒無地のシンプルなコンパクトとリップスティック状の物を想像してたんだけど……。
 両方セットでパレットになってくるだと……?
 血で具現化させたから、この赤い花のような模様がついたのだろうか。
 この金色の龍って、今私の周りを飛んでるこの龍がモチーフ?

 疑問は尽きないが、外観が無駄に派手すぎてちょっと引き気味なのは秘密だ。

 それにしても、常に化粧品とともにあったから、具現化も簡単だったのかな?
 血化粧水を作ろうとしたときよりも、こんな簡単にできるとは……拍子抜けにも程がある。

 とりあえず、先に作った化粧水と一緒に試してみよう。

 最初に、化粧水を手にとった。

 結論から言えば、化粧水は血液5%配合が一番使いやすかった。
 何せ、無色透明だし、使う際に変に意識しないですむ。

 ただし、それはあくまでも「使い易さだけ見る」ならばだ。

 能力の増幅をさせるというのであれば、20%配合が一番効率が良さそうである。
 赤い色がちょっと毒々しいが、手に取った感じはさらりとしているし、手全体に伸ばしてみると意外にもよく馴染む。
 懸念した匂い……も特にないし。

 これなら、顔につけてもいいかな?

 50%のものは、籠められたオーラ量的にも、もっと強化できそうだが、如何せん色が……。
 なので、これはなにかの時の切り札的扱いで。

 次にアイシャドウと口紅を手の甲にとって、発色具合を試してみることにした。

「あれ…………?」

 何か残念な感じというか……。

「イメージ力が足りない? メモリ不足? どれだろう?」

 自分のアイシャドウや口紅と比べると、チープなのだ。

 具現化してないほうは、それこそフィット感と仕上がり、そして長時間化粧崩れしないという観点で選んでいるので、師匠の評価やネットの口コミや雑誌を参考にしたものを買っている。
 一方、具現化したほうは、100ジェニーショップに並んでるような……。

 ああ、この世界にも100円ショップがあるんだ。

 それが100ジェニーショップ。
 品揃え自体は、元の世界の100円ショップと変わらない。

 別に100円ショップの化粧品をバカにしてるわけじ
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