暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜白の剣士〜
守るべきものは・・・
[4/4]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
を離したエリーシャは赤くした頬を気にせず言った。

「だって私、あなたが好きだから頑張れたんだよ。初めは身勝手だって思ったけど冷静考えて分かったんだ。私を守るために自分が悪役になってまで守ろうとしたんだって」

「エリー・・・」

「改めて言います、シオン」

その時、シオンはかつて自分を愛してくれた一人のプレーヤーとエリーシャが重なったように見えた。

「あなたが、シオンが・・・この世で一番、大大だーい好きです!」

その言葉にシオンは思った。自分は守るべきものを自ら手放していたのだと。そして、彼女の笑顔を見て確信した。
シオンは苦笑しながら。

「まったく、こんな形で告白したのは俺が知ってる中では二人目だよ」

「でも、私はファーストキスだよ。リアルでもしたことないんだから」

「責任とってくれってか?」

「そ、そういう意味じゃ・・・」

エリーシャが赤くなるのを眺めた後、シオンは空を見た。

『ツバキ・・・。もし、聞こえてるなら聞いてくれ。今度こそ、ホントの意味で約束を果たすよ・・・』

シオンはエリーシャに笑顔を見せた。それはかつて存在していた、最高で最強のギルドにいた頃の眩しいくらいの笑顔だった。

「エリー・・・」

その言葉に対してエリーシャは何かを心待ちにしていた。

「はい」

シオンは彼女が望む言葉を言った。

「俺と結婚してください」

「・・・はい!」

その時の彼女の笑顔はこの世界で、他の誰よりも美しかった・・・。

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ