暁 〜小説投稿サイト〜
同士との邂逅
二十 詐術
[8/8]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
るココが黒髪の子どもを逃がした場所だと横島は伏せたまま気づいた。
(助けようとして逆に殺されるとか…笑えねえな)
追われる原因となった黒髪の子どもを思い浮かべ、彼は内心苦笑する。汗が若干口内に入り思わず上唇を舐めた、その時。



ウオオオオオンッ!!


獣の咆哮が木立を駆け抜けたかと思うと横島の身体はふわりと浮いていた。
「ぐえッ!?」
突然襟首のあたりを引っ張られ、咳き込む彼の耳に聞き慣れた声が入ってくる。横島の目に、庇うようにして佇む男の背中が映った。

「大切な人を見守るんじゃなかったんですか、ごほ…」


首が絞まったせいで咳き込む横島の目前に、常日頃咳き込む男の姿があった。
「は…ハヤテ、さん…?」

屋敷で療養中のはずの、月光ハヤテがそこにいた。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ