暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜とある男の転生物語〜
Vol.1 ある男の転生(前編)
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[1] 最後
…………………………ん?

……なんだ…ここは…?

黒一色に染まった空間にポツンと、俺はいた。上下左右見渡しても黒一色で、一瞬、夜かと思ったが、何故か、自分の体だけははっきりと見えていた。少なくとも、此処は自分の知っている場所ではないとわかった。

というか、なんで俺はそもそも此処にいるんだ?う〜む、ちょっと思い出してみっか。

確か……俺は休日の日に部活のバスケの練習をしていて、そんで終わって帰路について…う〜ん…あ、そう言えば途中でトラックにひかれそうな子供を見かけたんだった。んでん気が付いたら体が動いていて、俺がその子供を突き飛ばして……まさか……


「死んでしまったのか……?俺…」


思わず口から出てしまった言葉に、背筋がゾッとした。だとしたら、ここは死後の世界なのか?もしそうだったとしたら、納得がいく。

『ようやっと、目が覚めた様じゃな』

「!?」

俺以外には生物はおろか、物すらないこの空間に、声が響いた。俺は驚き、声がした方向へ振り向くと、そこには、




空中に佇む、巫女服のコスプレを着た、一人の黒髪女性がいた。

『これはコスプレじゃない。わしの普段着じゃ』

「……」

心を読まれた。


△▼△▼△▼△▼△▼


「え〜…と、まずアンタ、なにもんなんだ?」

俺は空中に浮いて佇む女性に、少し警戒しながら聞いた。

『わしか?わしの名はお主の世界で言う、…そうだな、人々からは“天照大神?と呼ばれている存在じゃ。』

「あ、天照大神ぃ!?」

天照大神っていえば、本で読んだことあるけど、確か日本の神話に伝わる日本の代表的な女神だったはず。

『うむ。まぁ大体お主の考えている通りじゃな』

「……」

また心を読まれた。プライバシーの侵害じゃね……?これ……

「んっん、んで、その日本を代表する女神様が、この平凡な高校生である俺に一体何の用なんですか?というか、此処は何処なんですか?」

『…お主、言葉の端に棘があるような言い方をするな…、まぁよかろう。ふむ、何の用、というのは置いて此処は何処、かと申しいえば、此処は輪廻の輪から外れた世界、とでも言っておこう。勝手ながら、お主の魂をわしの独断で此処に連れてきた』

「!はぁ!?なんでそんなことをしたんだよ!」

『何故、かと申し言えば先程お主が行った善行、とでも言っておこう』

「善行……?……は、そういえば天照大神!俺が突き飛ばした子供はどうなったんだ!?無事だったのか!?」

『落ち着け落ち着け。あの子供についてだが、お主おかげでかすり傷一つで済んだそうで、命に別状はなかったそうじゃ』

「ほ…、よかった」

俺は子供が無事だったということに安堵
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