第34話 日常に事件の影は潜むようです
[1/9]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
Side エヴァ
「あぁあーー、怖かった……。」
「ね、ねえ。ネギ君大丈夫かなぁ……?」
「あははは……ま、まだ十歳なんだし、しゅーま先生も、そこ、まで…。」
「「「やるよねー……。」」」
小僧が兄さまに連行されてからは自習となり、15分。
何故か用意されてあったプリントをやりながら話している辺り、
奴等も成長していると言う事が窺える。
「チャオー。ネギ坊主、何で連れて行かれたアルか?」
「十中八九、先程の神楽坂をダメ言った事ネ。」
「あー、そうか、そうアルね〜。師が弟子を諦める事は許されないアルからね!」
「……まぁ、概ね合ってるかラ問題ないネ。」
さて、あちらは新任の小僧が気になるようだが、
こちらは大事な案件を抱えているのだ。・・・そう、私の隣の、こいつに。
「朱里とやら……貴様、何者だ?」
「えー、何者って言われてもなー。んーっと、魔王!」
「……ふざけているのか、貴様。細切れにするぞ。(ガッ)……何だ、真名。」
「君も感じているだろう、エヴァ。この濃く黒い、尋常じゃない量の魔力。
……加えて、私には見えている。」
・・・真名の魔眼は非物理――つまり霊体を見る事ができ、魔の者の質を見分ける事が出来る。
吸血鬼なら赤、狼男なら銀、魔族・悪魔は紫。そして―――
「こいつは、漆黒だ。間違いなく…魔王だよ。」
「・・・・・関係、無い・・・。ママだって、魔王・・・。
・・答えて。パパと、どう言う関係なの・・・・・・?」
何時の間にか、見ているだけで霊体すら断ち切りそうな雰囲気のアリアが、
朱里の後ろに立っていた。・・・こいつ、そう言えば天使だったな。
「えへへ〜♪愁磨とボクは契約したんだよ〜。ボクが奴隷で、愁磨がご主人様なんだよー!」
「……もう少し、要領を得た説明をしろ。
兄さまと何処でどうなったかを、事細かにだ!!」
「めんどくさいけど……分かったよー♪あのね―――」
チッ、掴みにくい奴だ。
――――――――――――――――――――――――――――――
数十分前――
subSide 近右衛門
「と言う事で文句はあるまい。」
「う、うむ……。」
な、なぜじゃああああああああ!?なぜこうも面倒事が舞い込むのじゃ!?
愁磨殿達とネギ君の件が片付いたと思うたら、今度は!!
「では、私はこれで失礼する。
…アスモデウス、今度会う時は敵と見なせるくらいに強くなっていろよ。」
「分かってるって、レヴィ!ありがとね!」
「フン、貴様はそうだから――いや、い
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ