第23話 序盤でラスボスが出てくるようです
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Side 愁磨
紆余曲折を経て、俺達は『完全なる世界』に反撃を開始した。
と言っても、『答えを出す者』で楽勝―――そう思っていた時期が俺にもありました・・・。
『答えを出す者』を発動しても、敵の居場所が分からなかったのだ。
戦闘時には問題無く使えるのだが、『完全なる世界』の内部事情となると、
全くと言って良い程効果が無い。仕方なく俺は戦闘班に混ざろうとしたのだが、
三姫様&アル&ガトウから「お前は両方だ」と言われ、泣く泣く承諾。
フッ、メガロに居た頃から分かってたさ。
そして開始から六ヶ月。マフィアだの武器商人だの腐った役人の○原だのを潰し周り、
遂にラスト戦闘前のセーブポイントまで辿り着いた。
戦闘をしながら不正を徐々に明るみにして行った事により、
俺達に掛かっていた疑いは晴れ、再び英雄として見られるようになった。
詳しい手順は控えよう。・・・それだけで単行本8冊は書けるから。
そして攻めるのは明日となり、今は皆英気を養う時間。の、はずだった。
「さて、シュウ。今日こそは聞かせて貰うわよ。」
「そうじゃ。散々逃げおって。今日ばかりは逃げられんぞ。」
部屋に帰って来るや否や、ノワールとアリカが詰め寄って来た。
二人が聞かせろって言ってるのは、六か月前の事。
『何故俺がテオの告白を受けなかったか』だ。
「………それを話すには、俺の……、いや、俺とノワールと、
アリアの秘密から話す必要がある。」
俺の言葉にノワールが反応する。・・・若干は察したようだ。
「……シュウマに秘密がある事など、百も承知じゃ。
見た事もない魔法を使い、人ならざる力を持つ。
御伽噺の中の者がおるのじゃ。今更何を言われようとも驚かぬ。」
アリカの言葉に、少しだけ空気が軽くなった気がする。
「…じゃあ、先ずは大前提から言うぞ。―――俺達は、この世界の人間じゃない。」
「……何を今更言っておるのじゃ?
主らが旧世界の人間だと言う事なら、前にも―――」
手を出し、アリカの言葉を途中で止める。
「……言い方が悪かったな。俺達はこことは別の、つまり平行世界からやって来た。」
と、アリカが俺のおでこに手を当てて来る。
「…………むぅ、熱はn「俺はいたって正気だよ!!」…信じられんのじゃが……。」
「コホン。パラレルワールドって言葉は知ってるようだな。
なら、説明は省くぞ。――俺は、前いた世界で一度死んだ。」
「は?え、えーと、輪廻転生と言うんじゃったか?」
「……それともまた違う。」
そして俺は、若干省略しつつ
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