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少年は魔人になるようです
第13話 黒翼は過去と戦うようです
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「そんな訳、無いです………。でも、それでも、私は……。」

「……ありがとう。それだけで、私はもう十分よ。」


と、その時不意に、パリィーーンと割れる音がした。


「さぁ、あちらも終わった所だし、行きましょう。」

「あ……。やはり、ダメです。だって貴方達は仲間を……………え?」


ミカエルが困惑した表情をする。

そうでしょう。死んだと思っていた人たちがゾロゾロと現れたんですから。


「え?あ、あの、どうして…………?」

「その説明は後でまとめてするから。さ、行きましょ。

ああ、そうそう。私はもうルシフェルでは無いわ。

だから、ノワールと呼んで頂戴。」


ミカエルを置いて、私は向かう。――シュウに説明して貰う為に。


「よ、ノワール。終わったんだな。」

「ええ、一応決着は着いたわ。―――でも、今からまた始まるのよ。」

「……デスヨネー。」

「で?何故その子が貴方に引っ付いているのかしら?」


―――仇であった筈の少女(シュウ曰く幼女)が生きていて、

何故、見た目通りの弱々しく、縋るようにシュウの足に抱き付いているのかを。


Side out

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