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少年は魔人になるようです
第11話 天界で二人が戦うようです
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るえて命ごいをする心の準備はいいか!?

――さぁ始めよう!俺は堰を切る。 戦争の濁流の堰を切る!! 」

「貴様、正気か?!天界と、一人と裏切り者が戦争するじゃと?!

ルシフェル!!貴方はどうなのだ?!

同胞に刃を向けると言うのか!!?」

「あ、いや、私は……、私、は…………。」


クルセウスの言葉に、ノワールは下を向く。

―――まだか?『また』なのか?もう此処まで来たからには待てない。

自分の身を守るくらいの覚悟はして貰わないと、邪魔なだけだ。


「ノワール!!お前はルシフェルじゃぁない!ノワールだ!!!

いつまでも辛そうな顔してんじゃねえ!

いい加減覚悟を決めろ!!

覚悟の無い奴が此処に居るな!もう此処まで来たんだ!!

お前は一度選んだんだ!それが土壇場で揺らいでんじゃねえ!!

その程度の覚悟で此処まで来たのか?!ノワール!!」


これで揺らいでいる様なら、『闇』に無理矢理放り込む。

さぁ、どうする、ノワール。俺の信頼を裏切らないでくれよ?


「…………ありがとう、シュウ。もう、覚悟したわ。」


そう言うと、ノワールに力強い魔力が纏う。・・・・よし。


「目標は天界全域!!

さあ、乾杯をしよう。宴は遂に今宵、此の時より開かれたのだ!!」

「くっ?!全軍!!裏切り者と愚か者を血祭りに上げるのじゃ!!!

かかれぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇええぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!!!!」


「「「「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」」」」」」


    
「『形態変化:モード≪救世主≫』 形態付加:≪死天使≫≪Alucard≫』」


赤い『メシアの鎧』が現れ、手に『アトロポスの剣』と『ジャッカル』が握られる。

そして後ろに、手枷と首輪が鎖で繋がり、血の涙を流す黒翼の天使が現れる。


「さぁ、行くぜ!!!―――――まぁ、本気でなァ!!!!!」


―――終末の火蓋が、切って落とされた。



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