暁 〜小説投稿サイト〜
少年は魔人になるようです
第9話 魔人は軍隊と遊ぶようです
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
場に向かう同志への眼差しが送られている。

・・・・・なぜだ?!昨日はカロリーがどうとか言っていたのに今日はドカ食いだと!?

女の気持ちが分からない!!『答えを出す者』でも分からないとはどういう事だ!?

新手のスタンド攻撃か?!誰か助けてくれ!!


「ふ、二人とも。もうそこらへんにしておかないか?見ているだけで胃が……。」

「む、なんだ、だらしないな兄さまは。…全く、仕方ないな。」

「ま、丁度別腹七分目くらいだから、これくらいで良いわ。もう宿に戻りましょ。」

「別腹七分目ってなんだ?!ってか、三時から食ってて、もう日が傾いてるんだが!?」


溜息を付きつつ、エヴァの頬に付いてるクリームを取って口に運ぶ。

あっま!!こんな甘いモノをよく・・・・やっぱり和菓子に緑茶だよな。

そして会計に行ったら、デザートだけで五桁後半を叩きだした美女二人だった。

店員の男性は俺にそっとのど飴と胃薬をくれた。泣きそうになった。


宿にゆっくりと歩いて帰ると、9時になっていた。

…だんだんと血が沸き立つのが分かる。

俺はノワールの言う『魔』を受け入れてから、

戦闘行為をする時に若干の興奮状態になるようになった。

戦闘が楽しみ、と言えば妥当だろう。


「さ、二人とも。もう『闇』の中に入っててくれ。」


戦闘狂になった訳ではないが、戦闘は楽しい、そう言う事だ。

アクションゲームをするのと同じ。

そして俺が今からするのは、能力がカンストしたキャラクターで

イージーモードをやるのと同義の戦闘。これがいかに難しいか。

雑兵など、ただの一振りで十人から屠れるのだ。

それをギャグ補正無しで大怪我すらさせない。

難しいからこそ、遣り甲斐がある。


「ああ、分かった。……兄さま………。」

「心配しなくても良いってば。

中から見れるようにするから、明日は俺の雄姿を存分に拝め。

さ、とっとと寝ろ。おやすみ、エヴァ。」

「……分かった。おやすみ、兄さま。」


俺の頬にキスしてからエヴァは『闇』に入って行った。


「さ、ノワールもとっとと入れ。お前らが入らないと俺が寝れないんだ。」


と俺はノワールに振り替える。


「はぁ。言わないつもりなら良いわ。

今更言ったところでシュウが意見を変える訳無いものね。」


・・・・どうやらノワールさんは気付いていらっしゃったようだ。


「…怪我したら承知しないわよ。絶対に、絶対に、だからね………。」

「エヴァは信じてくれたのに、お前は信じてくれないのか?」

「そんな訳無いじゃない。私は、誰よりもシュウを信じてるわ……。」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ