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少年は魔人になるようです
第8話 魔人は賞金首になるようです
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を選ぶ、と言われれば勿論二人を選ぶし、

二人の内どちらを選ぶ、と言われれば二人を選ぶ。以前ならノワール一択だったが。

人でなしだろうが知った事ではない。俺の守りたいモノは二人で、他人の守りたいモノが他のモノ。

それだけだ。否定はしない。否定するのは許さない。

だが、そんな問答より今は――。


ガシィ!!


「俺の女に何触ろうとしてるんだ、ニイチャン。」


俺はノワールに手をかけようとしたゴミの手を掴んでやる。

リミッターはもう外れているから、俺は身体能力のみで17000m/sの速さで移動出来る。

要するに音速の50倍。

比較するなら、野菜の双壮時の速さが150km/s。

これや『千の雷』は落雷と同じ原理で行使される為、正確にはマッハ440、149.6km/sとなる。

・・・・計算合ってるか自信無いが、そんな感じだ。


「気付くのが遅いわ、シュウ。

私に意識を向けたらもう捕まえるくらいで無いと。」

「そんなこと言ったら、ここら一帯死体だらけになるぞ?」

「そ、それは私が勘弁して欲しいのだが……。」


と俺達が談笑していると、


「てめえ!!何、間に入って……って、

なんだネエチャン。メチャメチャ美人じゃねえか!!」

「うっわ、本当だ!!銀髪なんてめっずらしぃーー!」

「…勿体無い。あと十年幼かったら好みだったモノを。…本当に惜しい。」


そう。虎獣人どもが言う通り、美人。

ロリ、いや、ショタのままだとノワールに似合わないと思った俺は、

『体を成長した未来の姿へ変える薬(永久版)』を創り、20歳まで引き上げた。

少しは男らしくなるかと思ったがそんな事は無かったでござる、だ。


手足は長く艶やかに、髪はサラサラポニーテール、顔は女性らしさのみが上がった。

体はペッッッタン・キュッ・プリンとした。胸が出てたまるか・・・・・・!!

いや待て、これはイリヤ主体の体、と言う事は・・・・・。

残念ですが、手遅れです・・・・・!!!


・・あ、俺男だから関係無いじゃないか。

い、意識をしっかり持て俺!!俺は男、男なんだ!!!!!


コホン。そして、男物の似合わない俺は、黒いYシャツに白ネクタイ、

黒の裾広のスラックスと言う、せめてと中性的な格好。

ちなみにノワールは白いワンピースに黒いストールで、エヴァは茶々ゼロ片手に白ゴスロリ。

皆モノクロなのは俺の好みによる所が大きい。


「ん?どうしたネエチャン。俺の手ずっと掴んで。

ああ、そうか!そこの黒いネエチャンに取られまいってかぁ?」

「ギャハハハハ!そんなわけねえだろ!?


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