第一部
自分の変化。2
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ムカつくなあオイ((
重い溜息をついてレオンが歩き出すと、
あたし達はなかなか前に進まなかった。
…何故なら、
リノ「テメェーら遅ェェェんだよッッッ!!!」
レオンが十歩、歩く歩数は紫蛙は五歩未満しか歩いてなかったからだった
夜。
焚き火を集めて来たアホ(エース)と紫蛙は小さく萎縮してあたし達の前に座っていた
リノ「何でもっと早く行けないんだか…」
エース「…そ、それは…まあ」
リノ「おかげで野宿になったし」
レオン『リノ落ち着け。奴らにそれだけ当たっても意味は無いだろ』
リノ「イドの街まで多少は早く着いてたと思うけど!!!」
エース「まあまあ落ち着けって」
お前だけには言われたくないし、思われたくねーよ!!
立ち上がってカバンから色々な物を取り出すと、薄い掛け布団みたいな持っていた布の一つを蛆虫どもに投げつけるとレオンとあたしがその掛け布団を一緒に使えるように横になった
エース「何だ?もう寝んのか?」
リノ「一刻も早く皆と会う。それだけ」
エース「…俺ァ…二人きりでも良いと思うけどなァ」
リノ「黙れ。さっさと寝ろ。寝ないと麻痺させて無理やり寝かせるぞ」
エース「女なんだからよォ…もう少し可愛らしい言葉を使おうぜ?」
リノ「マジで電撃浴びせるぞ」
エース「わっーたよ!!寝る!寝ればいいんだろ!!」
焚き火の近くで横になった蛆虫が、焚き火に背を向けたかと思うとレオンが片方の腕で腕枕をしてくれて、
片方の腕であたしを抱きしめるように腕を伸ばした
…よく、こういう大勢で寝てたよね。
レオン『寒くないか?』
リノ「ありがと。大丈夫」
レオン『そうか。おやすみ、リノ』
リノ「うん。おやすみ」
ゆっくりとゆっくり、目を閉じようとして眠った時…
「「ビリビリッ」」
リノ「邪魔すんじゃねーよッ!」
エース「おっとこれはいけねェ…」
盾が何かに反応したかと思うと、蛆虫が投げつけて来たであろう石が焚き火の中に飛ばされる
何なのコイツ!?絶対にあたしが盾を付けてなかったらあたしたちが寝てる最中に何かを仕出かそうとしてたな…
…絶対に…。
誰よりも早く起きたレオンのおかげで、蛆虫どもを叩き起しながら
ようやく全員が目を覚ますとあたしたちは早速出発して、
蛙のお腹にロープを巻いてそのロープの先っぽをあたしが持っていなかったら
今も砂漠の中だったのかも。
エース「お?
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