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魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜賢者の槍を持ちし者〜
Chapter6「日常の一コマ」
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仕掛けられた場合は取り回しの問題からナイフや短刀などにはどうしても遅れを取る。その銃士の弱点を補う為にこの教官はティアナに教えているのだ。

「だがこれはあくまでも補助的な戦闘法だ。銃主体でやるなら自分から仕掛けるのは基本やらない方がいい…ティアナに教えたのはその素養が見えたからなんだ」

「…私ってそんなに器用じゃないですよ?」

「よく言うよ。あの幻術って言う魔法はかなり神経を使うってなのはから聞いたんだ。力に頼らず戦略で相手を征す…それがティアナの戦い方だよな?」

「はい。私は凡人なもので……」

はぁとティアナの卑屈すぎる発言に思わずため息を吐く教官---ルドガー・ウィル・クルスニクは困ったように頭を掻き、自分を過小評価するなと諭す。ティアナの教導を受け持って4日目。
日によって午前と午後をなのはと交互に替えながら今までやってきた。初日で彼女の銃技を見せてもらったが中々な物だった。魔法の補助があるとはいえあの動き回り、攻撃も加えてくるターゲットを殆ど外さずに命中させる精度は彼女年齢からすると優秀な方だとルドガーはティアナを評価している。
この近接戦の対処方を教えているのは彼女が近接戦はそれ程得意ではないと思い、試しにルドガーのカストールの片割れを貸して自分と戦わせてみたが、不慣れな所はやはりあるが思った以上に反撃も防御も銃一筋にしては初心者とは思えなかった。
そう言った意味でルドガーはティアナを誉めたりしてるのが、それでもあまり効き目はなさそうなので、どうした物かと頭を悩ませる。

「…俺はティアナが凡人ではないと思うが。射撃の腕なんてその歳で考えたら凡人なんて言葉は似合わないんじゃないか?」

「ルドガーさんと比べたら全然です……しかもルドガーさんって魔法を一切使ってないんですよね?それと比べたら私なんて……」

「てい」

「きゃっ!」

前触れもなくデコピンを食らわされ、小さい悲鳴をティアナは上げる。
額を抑え、加害者であるルドガーを睨む。

「な、何するんですか!?」

「余りに自虐的な事を言う生徒に喝をいれたのさ」

「いきなり女の子の額を弾いて傷でもできたらどうするですか!?」

「それくらいで傷ができるわけないだろう…。というか管理局員なんてやろうとしてる人間が言うセリフじゃないんじゃないか?」

「うっ…そ、それはそうですが……」

いくら魔法とバリアジャケットがあるとはいえ、怪我をしない訳がない。

「兎にも角もだ……あまり自分を過小評価していたら、伸びるところも伸びないし、仲間に迷惑を掛ける事もあるんだよ」

「そう‥ですね…すみません」

自分だけに悪い影響がでるならまだいいが、それで同じチームのスバル達の足を引っ張る訳には行かない。特に自分は
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