暁 〜小説投稿サイト〜
妖精の十字架
〜It works togetherB〜
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時は流れ午後三時。予定の時間に俺とミラは港に向かった
ミラは水族館で買ったペンギンのぬいぐるみを抱きかかえながらも依頼人の元へ

「待っておりましたクルスさん」

「あぁ。で、俺らはどうすればいい?」

ケビンは二枚の紙切れを俺とミラにそれぞれ一枚ずつ手渡す

「そちらが今回のオークションの流れです」

「へー!あ、でも私たち服これしかないですよ?」

そう。今回のオークションは貴族の集まり。俺らみたいな魔導師の服装は正直浮く

「なんの心配もいらないですよ、こちらでお召し物は用意してあります」

「そうか。なら案内してくれ・・・・・・すでに浮いてる」

さっきから周りの目が気になる・・・

「失礼しました。ではミラさんはあちらに、クルスさんはこちらへ」

ミラは女性の案内人に案内され、俺はケビンに連れられて個室に案内された

「ほほー。さすがはクルスさんスタイルも素晴らしい!」

「そうか・・・?」

俺に服を次々と試着させてくるが、服に関しての俺の知識は限りなくゼロ。どれもほとんど一緒に見える。全部タキシードだし

「うん!こちらにしましょう!」

そういって着させられたのはダークスーツ。若干着崩してラフに着こなすとケビンが

「・・・本当に魔導士さんですか?どこかの貴族でなくて」

「・・・「純」魔導士だ」





「そちらは準備できましたか?」

ミラが着替えている部屋の前からケビンが声をかける

「はい!ばっっちりきまってますよ〜!」

「そうですか!こちらもかなり決まっております!」

そういった時ドアが開いた

「・・・」

「男は女性を30分も見なければ活目して見よ」

「きれいだ・・・」

ミラは白いカクテルドレスを着て現れた
その姿、立ち振る舞いは妖精のごとく華麗なものだった

「どう・・・かな?」

「えぇと・・・すごく似合ってる」

服に疎い俺でもわかる。ミラのそれはすごく似合っている。銀髪と白いドレスがマッチして純白感が感じられた

「そ、う?クルスもかっこいいよ−−・・・」

下を向いて手をもじもじさせながら顔を赤らめている

「あ、ありがと」

「ではではお二人とも、甲板へ」







場所は変わり甲板でのパーティ

「すごい人だな・・・」

「はい。おかげさまで満員御礼状態です」

「私たちはいったい何をすればいいのですか?」

ミラが訪ねる

「あぁ、オークションが始まるまでは自由にくつろいでいただいて結構です。始まってからは暴徒が出ないようにお願いします。万が一の時は魔法の使用も許可します」

「了解した。あとは任せろ」

「で
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