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前略、空の上より
第一話「真心を込めた謝罪」
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ェロイドを背にした。


「出掛けてくる。留守を頼む」


「は、はいっ!」


「いってらっしゃいませ、マスター!」


 何故か敬礼する彼女たちに手を振りその場を後にした。背後から「マスターどうしちゃったんだろうね?」との声が聞こえてきたが、聞かなかったことにしよう。やっぱり変わり身が激し過ぎたかな……?


 玉座が据えてある場所――便宜上、玉座の場としよう――から離れた俺はこの辺りの地理を確認するためその辺を散策することにした。記憶としては知っているが、やはり実際に目にしておきたいからな。


「えーと、こっちが居住区か」


 玉座の場を出た俺は長い廊下を歩き外に出た。


 居住区には日本でもよく見かける一般的な一軒家が並んでおり、中には喫茶店や八百屋などの店も存在した。


 しかし、居住区を闊歩するのは医療用エンジェロイドである【オレガノ】たちだけだ。ナース帽を被り、箒や雑巾といった清掃用具を片手に侍女のようにせっせと街中を掃除している。


 無表情で仕事に励むオレガノたち。彼女たちを観察している俺を不思議に思ったのか、オレガノの一人がジッと表情を変えずにこちらを見上げてきた。


「うーむ、可愛い……」


 小さな翼をパタパタさせて俺の顔を凝視するその姿に胸のときめきを覚える。これが萌えか!


 なでなでと頭を撫でる。表情は相変わらず変えないが、それがまた俺の父性を掻き立てた。


 居住区を抜けて開発区へと向かう途中、人の声を耳にした俺は足を止めた。


「なんだ?」


 何やら脇道の方から声がする。好奇心が刺激された俺は少しだけ覗いてみることにした。


「なっ――」


 そこには衝撃的な光景が繰り広げられていた。三人の男がオレガノの周りに集まり、路上で性交していたのだ。


 ピーターの知識によるとオレガノには感情制御が希薄で言語機能は搭載されていない。そんな彼女をこの男たちは腕力と権力にものをいわせて無理矢理犯しているのか!


 基本エンジェロイドは奴隷のような立場のため、シナプスの民と比べて地位は低い。しかも彼女たちはピーターたち『空人』によって作られた製品のため、同じ『空人』であるシナプスの民には逆らえないのだ。それを承知でエンジェロイドを都合の良い性処理道具として使っている者も少なくない。この男たちのように。


「オラオラ! 少しは喘いでみせろよ!」


「無理だよケーちゃん。だってこいつら人形だもの」


「違いねぇ! ハハハハ!」


 嘲笑しながら荒々しく腰を動かす男。オレガノは無表情のままジッと男の顔を見上げていた。


「……っ!」


 ――無理、
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