暁 〜小説投稿サイト〜
吾輩は猫である
無印前
吾輩、過去を語る 続々
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
250〜268日目


今日は大晦日、さざなみ寮に来てからいろいろあった。
美緒に襲われて返り討ちにして、耕介さんの飯をうまうまと喰い、愛さんに全身をくまなく調べ尽くされ(内臓もしっかりと)、ゆうひさんの歌を聞きながら久遠と昼寝をし、真雪さんの漫画のモデルにされ、美緒に昼飯のおかずを取られフルボッコにしたり、薫さんには戦えと木刀を持って追いかけられ、十六夜と久遠とでのんびり日向ぼっこし、ドジっ子巫女那美の生み出した廃棄物(料理)の処理をしたり、不意打ちをかましてきた美緒を避けて倒し、倒れた美緒に毛玉を吐きかけたりしたな………


『くぅ〜。かおす、そろそろごはん』
『今行く』


吾輩はさっき襲ってきて返り討ちにされた美緒の背中から降り、久遠の所に向かう。


「ぐえっ!」


おっと、鳩尾を踏んでしまった。いいか別に、俺猫だし。(※体重15kg以上です)
ん? 何か変わったって? もしかしてこの吾輩って一人称のことかい?
……この寮にいる奴らの個性の濃すぎるからちょっと対抗したくって那美、久遠、薫、十六夜に相談したら―――――


「「「吾輩ってつければいいんじゃないか?」」」


「……それでいいと思う」


なぜ! ホワイ!


「いや〜猫って聞くと夏目漱石のアレしか思い浮かばなくって……」
「同じく」
「「うんうん」」


それはつまり俺が渋くってかっこいいということかな? いや〜うれしいね〜。


「くぅん……全然違うと思う……」


「適当に決めただけなんだけどね」


ひどい! 個性のあるお前たちには俺の気持ちなんて分からないんだ!


「「「「いや、一番個性があるから」」」」


解せぬ。




―――――こんな事もあり、今は吾輩を一人称にしてる。
……なぜだろう……すごくしっくりくる。まるで作者が2話で一人称を忘れてたから無理矢理戻すために……ハッ!
俺はいったい……なんか電波を拾ったような気が……



それから年越しまで年越し蕎を喰い、みんなでカードやテレビを見て過ぎごした。
あ、ゆうひさんが出てる。



あけおめ〜
え? 内容が薄い? 端折りすぎ?
のんびりして、あけおめって言って、神社で那美の忙しいそうに売り物をさばいてるのをニヤニヤしながら見守って帰っただけだからね〜。とくに語ることもない。あるとすれば那美がこけて袴が脱げたくらいだ。眼福である。
しかし興奮しない、これはきっと猫になった弊害だろう。眼福ではあるが、枯れたじいさんに近い感じだ。


今年は海鳴の猫の勢力を完全支配しよう。そしてヴァジュラに変身できるようになってやる。
……やっぱライオンを喰わんとダメかな? またニュ
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ