暁 〜小説投稿サイト〜
セビーリアの理髪師
14部分:第一幕その十四
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
「こんなものには」
「あれっ!?」
 ここで家の中にバジリオがやって来た。すぐに家の中の只ならぬ様子に気付く。
「どうされたのですかな」
「いつもこうなのよ」
 ロジーナはわざと泣いてみせた。勿論嘘泣きである。
「私に圧政を敷いて。この圧政者」
「人聞きの悪いことを言うなっ」
 圧政者と言われてはインテリゲンチャであるバルトロとしては黙ってはいられなかった。
「わしの何処が圧政者なのだ」
「だってそうじゃない」
 ムキになって言い返すロジーナであった。
「本当に。圧政者で」
「まだ言うのか」
「圧政者は許せないな」
 伯爵も参戦してきた。にこにこと笑いながら。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ