暁 〜小説投稿サイト〜
Muv-Luv Alternative~一人のリンクス~
横浜基地
謁見
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の世界の機械、つまり戦術機の動きを見ていないから何とも言えないが、俺のACの技術がこの世界の技術よりも高かった場合はこの世界の戦術機の水準を大きく上げる事も可能になるかもしれない。…最もそれはコジマ粒子を使う事になるのだが。そう考えると俺の機体は使えないかもしれない。

 そして歩くこと数分。どうやら目的の場所に辿り着いたようだ。

 目の前にある扉の横に設置された機械にカードを通すと扉は開き、女性に中に入るように催された。特に反論することなく、大人しく俺と白銀は部屋の中に入る。部屋の中にはかなりの量の本と机にコンピューターのみと言う質素な物だけが置かれていた。

 女性は部屋の入り口の近くで立っている俺達の横を通り過ぎ、部屋の置くに置かれた椅子の上に腰を下ろした。

「あんた達も適当に座んなさい」

 俺と白銀はその言葉に従い、近くにあった椅子を引っ張り腰を下ろした。

 本題はここからか?と言っても俺は先程から蚊帳の外の存在なのでこれからどういった話が始まるのかさっぱり分からない。白銀に聞いたのはBETAの存在と白銀自身の事。それだけだ。

「で、白銀武。何処で00ユニットの事を聞いたの?これは私しか知らない筈だけど」

「先程も言った通り俺はこの世界を二度ループしています。突拍子もない話ですが、俺が持っている知識を教えれば信じて貰えると思います。まず先程言った00ユニットに関してですが…これに関しては全て夕呼先生本人から教えてもらったとしかいいようがありません。それで00ユニットは量子電導脳という世界最高のコンピューターをもち、人間には真似できない優れた処理能力があると聞いています。その気になれば世界中のコンピュータを支配下に置く事も出来ると」

「…」

「その00ユニットの素体になっているのは俺の幼馴染である鑑純夏。この横浜基地の下にあるHIVEに捕らえられBETAによる研究の挙句脳だけの姿になっている筈です。夕呼先生は唯一の生き残りである鑑純夏の脳を使い00ユニットを製作しようとしている。違いますか?」

「ッ!」

 白銀がそこまで言った所で女性は机の引き出しから拳銃を取り出し、白銀に銃口を向けた。

「何故そこまで知ってるの!?貴方は何者なのよ!」

「何度も言っている筈です。俺はこの世界を二度もループしていると。何なら他の事も話しましょうか?夕呼先生はこのまま俺の協力なしではAlternative4の成果を挙げられずAlternative4は中止になりAlternative5へと移行してしまいます。その結果、世界規模のG弾を使用した反撃が行われますが、HIVEの反応炉を壊すまでには届かず、世界の重力を狂わせただけの結果に終わります。そして宇宙へ逃げた戦艦も通信途絶です」

「…」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ