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問題児たちが異世界から来るそうですよ? 召喚士の軌跡
第一話 気が付いたら空
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ゴオオオオオオ

耳元で風の音がする
足が地面に付かない
体全体に強い風が当たる
瞼を開ける
目の前に広がった光景
それは



空だった
現在進行形で落下中なのである
すぐ下には湖が広がっている
そこに向かってまっしぐらに、一直線に落ちていた


ドッボーーン


side 修也

「ぷっはあ! なんなんだよ!」

俺は誰に言うでも無く叫ぶ

「ん?」

一人だけ、そう思ってた俺は目の前に髪の短い少女が猫を抱えてこちらに手を差し出していた

「……手、風邪ひいちゃう」

俺はその手をとり、岸へと上がる

「ありがとな、えっと…」

「春日部耀(かすかべ よう)」

「春日部さんか、ありがとう」

よく見ると彼女の服は濡れていた

「ちょっとそこに立って、服を乾かすから」

彼女は疑問符を浮かべながら立ち上がる
俺は彼女の正面に立ち、パチンと指を鳴らす
するとパンッと彼女の服から水滴が飛ぶ

「さっきのお礼」

「ありがとう、あの、あなたのお名前は?」

「ん、自己紹介がまだだったな。俺の名前は源修也(みなもと しゅうや)だ」

「し、信じられないわ! まさか問答無用で引き摺りこんだ挙句、空に放り出すなんて!」

「ん?」

少し離れた所にいかにもお嬢様って感じの人と「俺、問題児です」オーラをだしているヘッドホンを付けた少年がいた

「右に同じだクソッタレ。場合によっちゃその場でゲームオーバーコースだぜコレ
 で、誰だよお前ら」

いかにも「俺(以下略)が訊く

「それはこっちの台詞よ。目つきの悪い学生くん?」

お嬢様が目つきの悪い学生くんに言う

「一応確認しとくけど、お前らにもあの変な手紙が?」

目つきの悪い学生くんが訊く

「そうだけど、まずは“オマエ”って呼び方を訂正して。私は久遠飛鳥よ。以後は気をつけて。それ
 で、そこの猫を抱きかかえている貴女は?」

「……春日部耀。以下同文」

「そう。よろしく春日部さん。それと、貴方は?」

久遠が俺に訊いてくる

「俺は源修也、とりあえず挨拶代わりにコレをどうぞ」

パチン

俺は春日部にもやったのとおなじように
指を鳴らすと彼女達の服から水滴が飛ぶ

「あら、ありがとう」

久遠は俺に向かって礼を言うと目つきの悪い学生くんの方を見る

「で、野蛮で凶暴そうな貴方は」

「高圧的な自己紹介をありがとよ。見たまんま野蛮で凶暴な逆廻十六夜(さかまき いざよい)です。粗野 で凶悪で快楽主義者と三拍子そろったダメ人間なので、用法と用量を守った上で適切な態度で接して くれお嬢さま」

「取扱説明書をくれたら考えてあげても
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