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星河の覇皇
第一部第三章 海賊征伐その三
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の軍の規模はわが軍の一個艦隊程度はあります。流石に半個艦隊では相手をするのは難しいかと」
「それはわかっている」
 アジュラーンは彼を見て言った。
「それにかの国にはその地形を利用した多くの軍事基地があります。攻略は容易ではありません」
「そうだな」
 彼は何かを待っているような態度である。
「それだけに攻略には時間がかかります。そして時間がかかればミドハドがやって来るでしょう」
「その通りだ。だが君にも何か考えがあるだろう?」
 アジュラーンは彼の顔を微笑みながら見て言った。
「そうでなければこの計画を支持したりはしない」
「はい、あります」
 アッディーンは答えた。
「では聞かせてもらおうか。その案を」
「はい、まずは・・・・・・」
 アッディーンはアジュラーンに対して自分の考えを話しはじめた。そして一時間後彼は司令室を後にした。
 二日後新設されたばかりのアッディーンの艦隊は出撃した。そしてカジュール公国に向かって進軍を開始した。
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