暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第16話 刀を打つべし!!え?それどころじゃない?
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 カリーヌ様が会話に割り込んで来ました。我慢出来なくなったのでしょう。

「去年も申しあげましたが、爆発魔法はマギの秘伝なので、勝手にお話しする事は出来ません」

 ルイズには悪いけど、ここは知らない振り。知らない振り。……怖い。子供に殺気をぶつけないでください。

「違います。コモン・マジック系統魔法に関わらず、全ての魔法が爆発すると言った方です」

「ありえません。カリーヌ様は、その様な冗談を言うた……」

「あったのです!! 手紙にも何度も書いたでしょう!!」

 父上や母上が手紙の返信をする時は、あえてその事に触れない様にしていました。その所為か、カリーヌ様は相当焦っているみたいです。終いには私の両肩を掴み、がくがく揺らし始めました。

「やめ……止め……て……」

 思いっきりシェイクされ息も絶え絶えな私から、父上と母上がカリーヌ様を引き離します。

「とにかくマギと言う人と連絡を取りなさい」

「ですから無理です。居場所さえ分からないのに」

「爆発魔法の真相と解決法を聞き出しなさい」

「だから、居場所も分からないのに無理です。公爵家は爆発魔法の真相を知るのを、一度正式に拒否しているじゃないですか。今更、前言を撤回されても困ります。それに、マギはカリーヌ様を恐れています。《烈風》のカリンの正体は、カリーヌ様とマギに聞きました。絵の処分と口封じの為に、爆発魔法等と言っている様にしか聞こえません」

(……ヤバイ!! カリーヌ様の迫力に押されて言い過ぎました)

「なら、貴方が証人になりなさい!!」

(……うわぁ。地雷踏んだ!!)

 カリーヌ様は私の襟首をつかむと、引きずって行こうとしました。

「待ってください。ギルバートは当家の跡取り息子です。猫ではないのですから、そんな簡単に連れて行かれては困ります!!」

(父上。まさかこの状況で、カリーヌ様に反論してくれるとは)

杖剣(レイピア)作ってから行け)by父

 失望のアイコンタクトでした。

「分かりました行きます」

(あれ? 杖剣(レイピア)は?)by父

(知りません。暫くそのワンドで我慢してください)byギルバート

「ようやく観念しましたか」

 カリーヌ様。そのセリフは、私が犯罪者みたいだから止めてください。






 結局私は、ヴァリエール公爵領に行く事になってしまいました。
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