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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第50話 地味にストレス爆発で剣を作ります
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 こんにちは。ギルバートです。まさか2年間の砂漠緑化運動で、ディーネとアナスタシアにここまで差を付けられるとは思いませんでした。余りの事態に泣きそうになったのは仕方が無いと思います。

 しかし……それよりも泣きたい事態が待っていました。

 ここまで話せば、大概の人は「またシルフィアが暴走したか……」と察していただけると思います。しかし、今回はそれが起こりませんでした。むしろ落ち込んでいる父上と母上を、フォローをする羽目になってしまったのです。

 原因は父上と母上が、模擬戦でディーネに負けてしまった事です。

 もちろん対等な勝負ではありません。15歳の小娘と闘うのに、それなりのハンデを2人とも背負っていました。(注 領軍の中には同じ条件でも父上と母上に勝る者は多くない)それでも父上と母上はかなりのショックだった様です。仮にもトリステイン王国トップクラスの衛士だったのですから、ある程度ショックなのは仕方が無いでしょう。

 しかし……2人のモチベーションが落ちた分の仕事が、私にまわって来るのは違うと思う。

「ギルバート様。次はこちらの書類に目を通しサインをお願いします」

 そう言いながらオーギュストが持って来たのは追加書類の山です。私は大きくため息を吐くと、書類の山に取り掛かりました。

(良い機会だから父上と母上には少し休んでもらいましょう。そう考えなければ、とてもやっていられません)

 そう自分に言い聞かせ仕事に集中したいのですが、残念ながらそろそろ邪魔者が来る頃です。

「ギル!!」

 来ました。

「ディーネ。何事ですか?」

 そこで初めて書類から目を放すと、ディーネの不満いっぱいの顔が目に入りました。用件は言われなくとも分かっています。

「私の固有武器は……」

「もう作ったでしょう」

 言い終わる前に反論すると、ディーネに思いっきり不満そうな顔をされました。ディーネに渡してあるのは、心金にチタン合金を側金と刃金にタングステン・ベリリウム合金を使ったバスタードソードです。その性能は、以前父上と母上に作った武器よりも遥かに高いです。しかしそれで納得してくれない訳があるのです。それは今回渡したバスタードソードが、玩具に思える物を見られてしまったからです。現段階で青焼き図の状態なのですが、完成すれば後世で伝説の武具扱いされそうな代物です。どんな物かと言うと……

 心金にチタン合金、刃金にタングステン・ベリリウム合金、側金にミスリルを使用したバスタードソード。(鍛剣)
 最後にチタンで全体を薄くコーティングして、皮膜処理を施す。(日の光で七色に光ります)
 更にエルフとの接触を機にインテリジェンスソード化を計画。(付与するのは魔法吸収能力)
 吸収した魔法や持ち主
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