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魔法少女リリカルなのは 平凡な日常を望む転生者
後日談10 三送会、そして卒業式
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「ふう、買えた買えた」
「そうやね………私も満足や」

タイムセールという戦争を乗り越えた俺達には大きなビニール袋が2つ。今回の戦利品だ。

流石に家まで荷物を持てないはやては、仕事が早上がりのシャマルさんに手伝ってもらうことにしたようだ。
ただ来るまで暫く時間がかかりそうなので、今は近くの喫茶店で小休止している。

「しかしもう3月やなぁ………」
「ああ、水無月先輩は卒業、俺達は最高学年だな」
「早いなぁ、もう1年か………ほんまあっという間やな」

そう言ってコーヒーを飲むはやて。
会話にもあったので、気になることを聞いてみることにした。

「なあはやて、お前達は高校には進学するのか?」
「当たり前やん!………と言いたいとこやけど、実際は迷い中や。私もフェイトちゃんもなのはちゃんも。出世するには学校にのんびり行ってる暇無いし、私にはちょっとした夢があるんや」
「夢?」
「自分の部隊を持って、なのはちゃん達とみんなでミッドの平和を守る!………なんてな。まだ一介の魔導師なんやけど」

と、苦笑いしながら言うはやて

「平和を守るか………立派だよはやて」
「そ、そうやろか?」
「ああ」
「………でも私の夜天の書はたくさんの人に迷惑をかけたから………その分頑張らへんと」
「はやてじゃない、前の持ち主だろ?」
「いいや、もう私の家族なんや。私も一緒に罪を償うんや」
「そうか………」

本当に十分立派だよはやて………

「零治君、そんなことよりスピーチは考えたんか?」
「スピーチ………?ああ、卒業式の」
「そろそろ先生達に見せなあかんのちゃう?」
「………と言われてもいくらなんでも早いだろ………それに前もって考えるって苦手なんだよな………」
「せやけどまた文句言われるで………」
「言わせとけって」
「もう………」

そう呟いてコーヒーに口をつける。

「何だ?今日は随分と真面目じゃないか?」
「それほど流石に不味いと思ってるんよ私は」
「大丈夫だって。先輩達の晴れ舞台を台無しにすることはしないから。それに実はいい案を考えていたり………」
「良い案?」
「それはな………「はやてちゃんお待たせ!」


とそんなとき、迎えのシャマルさんが、そしてその隣には何故かヴィータが。

「シャマルさん、そしてヴィータ、こんにちは」
「こんにちは零治君。今日も元気ね」
「アタシはおまけか!?」
「別にそんなつもりは無いよ」
「ヴィータは寂しいんよ、先にシャマルの名前を呼んだから」
「は、はやて!?」
「そうなのか?悪かったなヴィータ」
「ち、違うからな!!アタシはそんな事思ってないからな!!」

と、あたふたしながら怒鳴るヴィータ。
はやての冗談にあんなに慌
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