暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第6話 さあ訓練だ!でもまず道具だ!!
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用の木材に幾つか有ります。後はこの木材を削る為の小刀か何かあれば、……って無いですね。冷静に考えれば、3歳児の手の届く範囲に刃物をおく訳が無いのです。魔法が使えれば《錬金》で一発なのですが、と言っても無い物ねだりしても意味が無いですね。……探すか人に聞くしかありません。



 最初に見つけたのは、メイド長(アンナ)とミーアです。この二人の直ぐ近くに、流民生活中に天涯孤独となり家で引き取ったディーネ(4歳)が居ました。何をしているのか気になってみてみると、アンナがミーアにお説教をしています。それをディーネが、オロオロしながら見ていました。

(今度は何が有ったのでしょうか?)

 少し近づいて、お説教の内容を聞き取ってみると、どうも私の事が関係しているらしいです。まあ察するに、ミーアがディーネに私が如何に変な子供かを力説し、そこにアンナ登場→お説教。と言う、いつものパターンの様です。このまま放っておいても良いのですが、それではこちらの要件が済ませられません。お説教に割って入り、話しかけてみる事にしました。

「どーしたの?」

 とりあえず、年相応の態度で話しかけてみます。

「ああ、ギルバート坊ちゃん。なんでもありませんよ。なんでも……」

 明らかにアンナは何か誤魔化しています。アンナは明らかにミーアをかばってますね。バレバレですが。視界の端の方で、ミーアがこちらを睨んでいるのが見えます。

(うん。全然怖くないです)

 大型犬相手に猫が威嚇しているみたいです。必死に怖い顔をしようとして居るのでしょうが、目に涙ためながらなので、今にも泣きそうで全然怖くありません。

 今のミーア見てると、やたら嗜虐心が刺激されます。良かったですね、私にそういう趣味が無くて……。

 何だかんだ言って、アンナは優しいから問題ないでしょう。今は自分の用件を優先させていただきます。

「ナイフ欲しい。……ある?」

 三人の動きが、ピタリと止まりました。

(……あっ!? 良く考えみたら、3歳児にナイフ欲しいって言われて、はいそうですかって渡す人は居ません。如何しましょう?)

 私が内心焦っていると、アンナとミーアより早く再起動したディーネが話しかけて来ました。

「ナイフは危ないよ?」

「うん。そーだね。あきらめる」

 これ以上言及される前に、さっさと撤退する事にしました。

 ……撤退成功。



 ここは素直に、母上に「木刀が欲しい」とねだるべきでした。しかし木刀とは言え“母上に剣をねだる”のは、もの凄く嫌な予感がします。いえ、守備隊の件を考えると、如何なるかなど嫌でも分かります。

 ……まあ、地雷臭しかしませんが何とかなる筈です。いくら母上でも、3歳児を虐待しようと
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