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世にも不幸な物語
第十二章『新たな外界人』
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。風と零の行動は誰にも迷惑かけているでもないからこれといって強くは注意しない。博麗神社に引きこまれるよりはありがたい。
「さてと、掃除開始だ」
 だから今朝のやり取りは自分の立場が分かっているか確かめたかったからだ。だが本当の所は風を弄りたかったためでもある。
「串にささって〜だんご♪だんご♪ 3つならんで〜だんご♪だんご♪」
 懐かしの曲を歌いながら軽快に掃除を始めた。この掃除も日課になりつつある。




〜少年熱唱中〜




「三日月がたの とくべつチケットに 金いろ銀いろ クレヨンで〜♪」
続いての曲に入って熱唱していたら
「うわっ!」
 と誰かの悲鳴が聞こえた。
「だれがくるかニャ♪・・・・・ニャ?」
 一旦歌を中断して声がした方へ耳を傾ける。すると階段の下の方から誰かがもがいているような物音が聞えた。
「何だろう?」
 気になり階段を下りていく。
 下の辺りまで降りて見るとそこに居たのは輝と同年代の青年がいて黒い塊に押し倒されていた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 余りにもの異様な光景に思考が付いて行けなかった。
 これは黒い塊を妖怪として捉えていいのか、それとも黒い塊を物として捉えていいものか。そもそも黒い塊が妖怪だとしたらどう対処するべきか。
 などと必死に思考をフル回転させこの状況を把握しようとした。
「おい」
 黒い塊に押し倒されている青年が輝に気付き声を掛けたが。
「ちょっと待ってください。今この状況を必死に考えているので暫し・・・」
 と額に手を置き考えていた。
「いいから早く助けろよ!」
 その行動を見ていた青年は若干苛立ち、怒鳴りつけるように言った。
「え、は、はい」
 この状況を考えるのを後回しにして救出を最優先した。








 黒い塊はルーミアと言う闇を操る妖怪らしく押し倒した青年を食べる所だったらしい。何とか説得をしとりあえず持っている飴で事を収めた。ルーミアは「人間は食べちゃだめなのかー」と言いながらフヨフヨと木にぶつかりながら森に帰っていった。
「助けてくれてありがとな」
「別にお礼言われることはしてませんよ。めっちゃ動揺して助けるの遅れた訳だし」
「いや、それでも礼を言わせてくれ」
 助けた男の名は(しん)。歳は17で輝たちと同い年。黒っぽいジーンズに黒のワイシャツを着ていて裾はだしっぱなし。怖そうに見えるが礼儀正しい。
 何故博麗神社でルーミアに襲われていたか尋ねると、博麗神社に御参り来たらルーミアが襲って来たらしい。
 まさか博麗神社(ここ)に御参りに来る人が居るなんて。霊夢が聞いたら喜ぶだろう。
「とこで真さんは」
「さん付けはよしてくれ。そ
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