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星河の覇皇
第八十六部第三章 学園の理事長としてその二十

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「しかしだ」
「それでもですね」
「その人物が注目され人気が出たならな」
「選挙に出てですね」
「当選してだ」
 そうしてというのだ。
「力を得る」
「それもまた民主政治ですね」
「そうだ、だからだ」
 それでというのだ。
「民主政治は恐ろしい、チャーチルはこれ以上ないまでに愚かだと言ったが」
「これ以上はないとも言って」
「それは事実だ」
「民主政治はこの上なく愚かでもある」
「デマコーヴァを選んだり独裁者を選んだりだ」
 そうしたこともあり、というのだ。
「そしてだ」
「そうした出鱈目な人物を選ぶこともですね」
「ある、人間は愚かでもある」
「聡明であると共に」
「その両方があるのがだ」
 まさにというのだ。
「人間でだ」
「民主政治もですね」
「そうした人間を選ぶこともあるからな」
「注意が必要ですね」
「常識外れなことを言っていてもだ」
 例えそうでもというのだ。
「それが人気が出ればな」
「当選することも民主政治ですね」
「そうだ、民主政治はそこが恐ろしい」
「日本の連合脱退を言う人が出て」
「その人が人気が出ればな」
「当選してですね」
「最悪のケースだが」
 それでもというのだ。
「有り得ることだし歴史を見るとな」
「ありましたね」
「我が国も二十一世紀初頭に失敗した」
「あの左翼政権ですね」
「あの政権は最悪だった」
 千年以上経っても言われる程にというのだ。
「無能でありかつだ」
「腐敗していました」
「汚職や収賄の腐敗も深刻だが」
 この政権はそうした話も見受けられた。
「マスコミとの癒着、精神的なそれとな」
「そちらの方の腐敗が酷かったですね」
「そうした腐敗の方が深刻だ」
 同じ腐敗でもというのだ。
「汚職は小さな腐敗だ」
「腐敗は腐敗でも」
「だが精神的な腐敗はな」
 それはというのだ。
「さらに深刻であり国に与える影響もな」
「深刻ですね」
「汚職よりもな」
 こちらの腐敗よりもというのだ、八条はこのことを歴史そしてこれまで自分が見てきたことから由良に話した。
「深刻でだ」
「その腐敗がですね」
「あの政権にはあり」
「最悪でしたね」
「何もいいところがなくだ」
「三年数ヶ月で崩壊しました」
「若しさらに続いていれば」
「日本にとってどれだけの実害を与えていたか」
 由良も深刻な顔で言った。
「わからなかったですね」
「実にな」
「何か問題があれば騒ぐだけで」
「何もならなかった、そして他にもな」
 八条はさらに話した。
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