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夢幻水滸伝
第三百四十五話 ニューメキシコ州侵攻その九

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「そやからね」
「それで、ですね」
「あの街に入り拠点とする」
「そうしますね」
「州都だけあって」
 それ故にというのだ。
「ほんまにね」
「あの街は要地です」
「この州の」
「そのことは事実です」
「だからそうするわ、そしてね」
 ミッチェルはさらに話した。
「あの街を拠点としてね」
「州東部の掌握を進め」
「そしてアルパカーキですね」
「あの街を攻めますね」
「そうしますね」
「そうするわ、あの街はね」
 ミッチェルはさらに話した。
「ちょっとあたくし達だけやとね」
「攻めにくいですね」
「どうにも」
「軍が少ないですね」
「装備はよおても」
 自分達はというのだ。
「ちょっとね、十万やとね」
「兵が少ない」
「あの街を攻めるには」
「五万いますし」
「そうよ」 
 まさにというのだ。
「そやからね」
「迂闊には攻めない」
「ではホイットマン様ですね」
「あの方を待ちますね」
「そうするか」 
 若しくはとだ、ミッチェルは自身が率いる将兵達にさらに話した。
「その間にね」
「別のことをしていきますか」
「ホイットマン様をお待ちする以外の行動を取っていきますか」
「そうされますか」
「それがええわね」 
 ホイットマンは将兵達の話も聞いて述べた。
「むしろ」
「ではどうされますか」
「これから」
「アルパカーキを牽制しつつね」 
 それと共にというのだ。
「サンタフェに入って拠点にして勢力を拡大するわ」
「ニューメキシコ州において」
「そうしていきますか」
「あの街を攻めず」
「それに徹しますか」
「包囲してね」
 そのアルパカーキをというのだ。
「それでホイットマンさんを待つよりも」
「牽制しつつですか」
「他の行動を取っていきますか」
「そうしていかれますか」
「州の街や村を降していきますか」
「そうしましょう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「勢力を拡大させていくことね」
「わかりましたた、ではです」
「その様にしていきましょう」
「この度は」
「そうしていきましょう」
「ええ、敵が籠城するならね」
 その戦略を執るならというのだ。
「それはそれでやり方があるわ、籠城するなら孤立したら終わりだしね」
「はい、街も村も孤立しますと」
「もう補給も届かなくなりますし」
「陥落は確実になります」
「援軍等がないと」
 そうなると、というのだ。ミッチェルは外の世界でも戦において頻繁にあった出来事を思い出しつつ今自分が率いる将兵達に話した。
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