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夢幻水滸伝
第三百四十四話 奇策破りその十二

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「補給があるわ」
「補給路の確保ですね」
「二州における」
「それを行うことですね」
「今はそれが先決ですね」
「ミシシッピー川の水運も大事やが」 
 補給にはというのだ。
「しかしな」
「陸路ですね」
「そしてミシシッピー川からの支流の水運も用いますね」
「そうした補給路も確保し」
「それからですね」
「あらためてな」
 二州を完全に掌握しそちらを確保してというのだ。
「攻めるで」
「そうしますね」
「今は」
「一気に進撃せずに」
「一気に進撃してもな」
 それを行ってもというのだ。
「補給が続かんわ」
「それは絶対ですね」
「進撃は補給あってです」
「補給のない進撃は破滅します」
「そうなります」
「そやからな」
 補給、それを重視してというのだ。
「これからはな」
「二州の掌握ですね」
「そして補給路を確保しますね」
「そしてそのうえで、ですね」
「あらためて、ですね」
「攻めるで」 
 トウェインは撤退するデリーロと彼の軍勢を積極的に追撃せずにまずはルイジアナ州及びアーカンソー州の掌握に入った、軍が撤退した二州の街や村は戦う手段がなくだ。
 トウェイン達に次々と降った、そうして二州は彼の勢力圏に入った。
 そうなってだ、トウェインはミニーと合流して彼女と野営地で話した。
「ニューメキシコ、オクラホマもほぼやな」
「はい、掌握出来ています」
「残るはテキサスだけやな」
「オクラホマはあと一手必要な様ですが」
「ほな予定通りな」
 トウェインはすぐに言った。
「アーカンソーからな」
「十万の軍を向けますね」
「オクラホマの東を攻めさせてな」
 そうしてというのだ。
「そうしてや」
「その一手にしますか」
「そうするで、そしてな」
 トウェインはさらに話した。
「オクラホマも掌握して」
「ニューメキシコ州もこのままですね」
「攻めてな」
「完全に掌握しますね」
「そうしてな」 
 そのうえでというのだ。
「テキサスをな」
「攻めますね」
「三つの州からな」
「即ち三方からですね」
「百万の兵でや」
 軍の規模の話もした。
「攻めるで」
「その様にすれば」
 ミニーはコーヒーを飲みつつ言った、野営地のテントの中に置いた木製のテーブルを囲んでブリキのカップで飲んでいる。
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