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Fate/WizarDragonknight
手がかり探し
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画関係者に一人でも実在のゾンビを見たことあるやついんのかよ」

 そこまで言ったコウスケは、ふと誰かが映画と飯と寝ることで強くなれると豪語した存在がいたような気がした。
 「それに先輩!」と、宇崎はまだこの怪物騒ぎの話題を続けるつもりらしい。このまま話を続けられると、自らの戦いのことにも言及されるかもしれない。
 そう危機感を抱いたコウスケは、宇崎へ話を切り替えた。

「なあ、宇崎。……最近さ、周りに変わった奴いなかったか?」
「ん」

 コウスケの質問に、彼女は堂々とコウスケを指差す。

「先輩」
「オレじゃねえよ! つーか、そもそも失礼だろうが!」
「えー? だってー? 先輩って、不景気が服着て歩いているようなモンじゃないッスか?」
「お前のオレへの侮蔑のボキャブラリーどうなってるんだ……」

 コウスケは肩をぐったりと落とした。
 その時。

「多田君」
「お?」

 宇崎とは打って変わって、コウスケへ好意的な声が降りかかる。
 振り返れば、宇崎と大よそ近しい背丈の女子大生がコウスケへ手を振っていた。

「こんにちは。何しているの?」
「シノアキじゃねえか」
「シノアキはやめてよ」

 いつものやり取りをこなして、シノアキはコウスケへ歩み寄って来た。コウスケと宇崎の顔を見比べ、苦笑する。

「もしかして、お邪魔だった?」
「いや、行かないでくれ! 宇崎よりも天使なシノアキのがまだいて欲しいんだよ!」
「ひどいッスよ先輩!」

 去ろうとするシノアキを引き留めたコウスケは頭を掻いた。

「ああ……なんつーか、変なこと聞くけどよ。最近、周りに様子がおかしな奴いなかったか?」
「様子が変な人?」

 シノアキはオウム返しで聞き返す。

「どうしたの? 何でそんなざっくりな範囲の人を探しているの?」
「色々野暮用でよ。絶対に様子が変わるようなことが起こった奴を探してんだ」
「なんスか先輩!? もしかして彼女さんいたんスか!? 私とは遊びだったんスか!?」
「だああああああああ宇崎うるせぇッ! 今シノアキに聞いてんだからお前は引っ込めよシッシッ!」

 コウスケは手で宇崎を追い払おうとする。
 だがよりエスカレートした宇崎は、そのままコウスケの背後に回り、その首を絞め上げた。

「なんスか先輩! だったらこっちは、意地でも何してるか教えてもらうッスよ……!」
「あががががが! 首がッ! く、首がッ!」
「あはは……えっと……変な人、だよね?」

 シノアキは苦笑しながら、顎に指を当てる。

「いやシノアキ、教えてくれるのはありがてえんだが、その前に宇崎を止めてくれねえか……?」

 だがシノアキは一切助け船を出してくれない。コウスケの耳が体から「ゴ
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