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夏休みの宿題
第二章

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「真面目な恋愛しろよ」
「俺も不倫とかするか」
 紅林も言った。
「そんなことはな」
「女子高生と真面目にか」
「結婚を前提にして結婚してからもな」
「一途か」
「そうだよ、それで俺土木工事のバイトに精出すな」
「女子高生要素全くないバイトだな」
「バイト代いいんだよ」
 こう言って紅林は彼のアルバイトに精を出し中島もそうした、そして夏休みになっても二人共アルバイトに頑張っていたが。
 夏休みが終わった時にだ、紅林は中島に大学の食堂で一緒に昼食を食べている時に尋ねた。
「夏休みのアルバイトどうだった」
「主に学校と塾の宿題教えてたよ」
「夏休みの宿題だな」
「そうしていたよ」
「真面目にやってたんだな」
「ああ、いい娘でな」
 それでというのだ。
「宿題もな」
「真面目にやってたんだな」
「ああ、だからな」
 それでというのだ。
「俺は基本答え合わせと予習復習をしてもらう」
「それだけか」
「そうだったよ」
「何もなかったんだな」
「平和だったよ、養女とお付き合いもなくてな」
「奥さんと不倫もか」
「なかったよ」
 一切というのだ。
「勿論他の娘ともな」
「夏休み宿題を教えているうちにってか」
「生徒さん達ともお母さん達ともな」
「なかったんだな」
「平和だったよ」
「そうか、俺の方は水分しっかり摂ってな」
 紅林は自分の話もした。
「そうして休みながらな」
「働いてたか」
「夏の肉体労働だからな」
 それ故にというのだ。
「バイト代はよくても」
「熱中症には気をつけてか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「やってたよ」
「そうなんだな」
「ああ、お陰でしんどかったけれどな」
「稼げたか」
「かなり遊べる位にな」
 中島に笑顔で話した。
「稼げたよ」
「それは何よりだな」
「ああ、しかし家庭教師でも何もないか」
「そうした話はあれだろ」
 中島は真顔で述べた。
「少なくとも俺にはな」
「縁がないか」
「ああ、そんなことはな」
 それこそというのだ。
「俺にとっちゃな」
「無縁の話だな」
「そうさ、じゃあお互いこれからもな」
「真面目にバイトして学業もやってくか」
「そうしような、理工学部はな」
 中島は自分達の学部の話もした。
「そっちも忙しいしな」
「学業もな」
「そっちも頑張っていこうな」
「そうだな、それで興味持ったんだけれどな」
 紅林は中島の言葉に頷きつつ彼に申し出た。
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