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ドリトル先生と不思議な自衛官
第二幕その六

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「黒と金色は」
「この二色はだよね」
「まさに海軍の色だね」
「そうなっているわね」
「かつてはネイビーブルーだったけれど」
 この色だったというのです。
「今ではね」
「黒だね」
「何か変わったわね」
「何時の間にか」
「うん、二十世紀のはじめにはね」
 この頃にはというのです。
「変わったね」
「そうだよね」
「昔は違ったのにね」
「帝国海軍でも黒い軍服だったね」
「あの詰襟のはね」
「そうなったね、そして夏は白だね」
 この季節の海軍の軍服はというのです。
「そうだね」
「そうそう、眩しいよね」
「暑い場所でもあちらになるのよね」
「冬は黒、夏は白」
「海軍さんの軍服は変わるね」
「それは海自さんも同じでね、どうして変わるか」
 軍服が季節によってです。
「イギリス海軍からだよ」
「そのロイヤル=ネービー」
「僕達の生まれた国の海軍からなんだ」
「そうだったんだ」
「世界にあったイギリス海軍だけれど」
 七つの海を支配するという言葉通りにです。
「熱帯とか夏とかでも軍務に就いていたけれど」
「そうした場所だとね」
「どう暑さを避けるか」
「それが問題になるよね」
「そこで白いとね」
 軍服がというのです。
「光や熱気を跳ね返すね」
「そうそう、白いとね」
「黒だとそういうものを吸収するけれど」
「白は跳ね返すね」
「そうするね」
「だからだよ」
 その為にというのです。
「それでね」
「白い軍服が生まれたんだ」
「そして今世界中で使用されているんだ」
「海上自衛隊でも」
「そうなんだ、あの白い軍服は恰好いいけれど」
 詰襟のそれはというのです。
「そこからだよ」
「成程ね」
「軍服にも歴史があるね」
「本当に」
「そうだね、それでね」 
 さらにお話するのでした。
「あれは礼装で略装もあるよ」
「いつもああした服着られないってことだね」
「軍人さんって動き回るし」
「白いと汚れも目立つしね」
「だからね」
 その為にいうのです。
「普段はね」
「略装だね」
「そちらを着るのね」
「海自さんも」
「解禁で半袖のね」 
 そうしたというのです。
「ラフな服だよ、あと作業服があるから」
「普段はだね」
「作業服で勤務しているんだ」
「そうしているのね」
「海自さんにしてもね、下士官や兵隊さんは青で」
 その色の作業服でというのです。
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