暁 〜小説投稿サイト〜
オズのヘンリーおじさん
第一章その四

[8]前話 [2]次話
「それでうんと甘くして」
「飲むのね」
「それで見たところ」
 さらに言うエリカでした。
「エクレアにムースにタルトにって」
「どうかしら」
「どれも私の好物よ」
 こう言うのでした、舌なめずりをしながら。
「嬉しいわ」
「それは何よりね」
「オズの国に来て」
 そうしてというのです。
「お茶やお菓子も好きになったわ」
「それは何よりね」
「いや、外の世界にいた時は」
「貴女何でも食べたいって言って」
 そしてというのです。
「最初にオズの国に来た時騒動起こしたわね」
「何度もね」
「けれど今は」
「お魚とか子豚とか鳥とか食べなくてもね」
「お茶やお菓子を食べられるし」
「他の色々なものを食べられて」
 そしてというのです。
「色々なキャットフードもね」
「あるから」
「だからね」
 それでというのです。
「いつも美味しいもの食べて満足しているから」
「それでなのね」
「もうそんなあれを食べたいとかね」
「言い出さなくなったわね」
「そうよ、それに子豚や鳥を食べるより」
 それよりもというのです。
「お茶やお菓子特にキャットフードがね」
「美味しいから」
「だからね」
 それでというのです。
「私としてはね」
「騒動も起こさなくなったのね」
「いつも満足していたら」  
 それならというのです。
「何もね」
「悪戯とかしなくなるわね」
「そうよ、それじゃあ今からね」
「お茶とお菓子を頂くのね」
「そうさせてもらうわ」
「それじゃあ」
 ドロシーはエリカに応えて早速でした。
 ティーカップにお茶を入れました、その間にエリカは自分でお皿を用意してその上にお菓子を置いていきます。
 そしてドロシーが入れてくれたお茶に角砂糖を幾つか入れて言いました。
「さて、それじゃあね」
「今から飲んで食べてだね」
「楽しむわ」
 そうするとトトに答えました。
「存分にね」
「それじゃあね」
「いや、うんと甘いものを楽しむ」
 このことはというのです。
「最高よね」
「そうだね、ただね」
「ただ?」
「いや、君かなりの甘党になったね」
「そうかしら」
「角砂糖かなり入れたし」
 お茶にというのです。
「お菓子も食べるし」
「実際私甘いもの好きになったわ」
「そうだね」
「オズの国に来てから」
 それからというのです。
「そうなったわ」
「それでよく楽しんでるわね」
「この通りね」
 お茶を飲んでムースを食べて言うのでした。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ