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イベリス
最終話 素敵な想い出その十三

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「買ってきたわ、夜ね」
「食べるのね」
「そうしてね」 
 こう言うのだった。
「私はすぐに帰るけれど」
「帰るの」
「久し振りに咲ちゃんのお顔見に来ただけだから」
「それでなのね」
「もうこれでね」
「帰るのね」
「そうするわ、花ちゃんもさくらんぼ好きよね」
 愛は今度は花に顔を向けて笑顔で尋ねた。
「そうだったわね」
「うん、好きよ」
 笑顔でだ、花も答えた。
「ケーキとかクレープも好きだけれど」
「果物も好きだったわね」
「それでさくらんぼも好きなの」
「じゃあいいわね」
「そうね、ただね」 
 ここで咲はどうかという顔で話した。
「お昼クレープ食べたし」
「夜にさくらんぼだと甘いもの続くから?」
「ちょっとね」
 それがというのだ。
「どうかと思うけれど」
「そこはラフにね、果物だから」
 愛は咲に笑って話した。
「だからね」
「いいのね」
「お菓子よりもずっと糖分低いし」 
 それでというのだ。
「水分も多いしビタミンもあるから」
「いいのね」
「果物はね。あとお野菜でも甘いものあるでしょ」
「西瓜とか苺とか」
「パイナップルもでね」
 それでというのだ。
「花ちゃん全部好きでしょ」
「特に西瓜がね」
「もう西瓜とか幾ら食べても」
 そうしてもというのだ。
「言うナラスポーツドリンクだし」
「いいのね」
「そう、それで果物もね」
「お昼お菓子食べても」
「夜食べてもね」
 そうしてもというのだ。
「いいから」
「だからいいのね」
「そうよ。同じ甘いものでも」
「お菓子と果物は違うのね」
「お野菜もね」
「いいのね」
「そう、だからね」
 それでというのだ。
「そこは柔軟にね」
「考えていけばいいのね」
「そうそう、白いご飯だって」
 主食もというのだ。
「そうでしょ、澱粉ばかりだけれど」
「実はお砂糖とね」
「変わらないでしょ」
「そうよね」
「だからね」
「糖分に気をつけるなら」
「それならね」
 そうしたいならというのだ。
「極論だけれど」
「ご飯を食べない」
「そうなるわ」
「そうね」
 咲もそれはと頷いた。
「言われてみれば」
「それはちょっとね」
「普通はしないでしょ」
「昔の西武ライオンズじゃないから」
「西武でも実は制限位でね」
 食堂で白いご飯以外の主食を出したらしい、尚肉について食べることを禁止ではなく制限だけだったらしい。
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