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色々と間違ってる異世界サムライ
第13話:ノノ・メイタ、(曰く付きの)オークションに参加する
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セツナperspective

今日は、私だけがジョナサンって奴から貰った家でお留守番……
本当なら除け者にされた事を怒る所だけど、私は丁度調べたい噂が有って、しかも、それをツキツバ達に知られない様にやりたかったので、丁度良かった。
「あんた達ね?この近くの冒険者ギルドの暴行事件の被害者は」
被害者……つまり、何かに敗けて何かを失った事を意味する。
だからなのか、冒険者擬きの酔っ払い達はあからさまに嫌な顔をする。
「何だとぉ。まるで俺達が敗けたみたいじゃないかよ?」
いや、私が事前に聴いた話だと、貴方達はしっかり負けてるんですけど……
「と言うかよ……てめぇこそ誰だよ」
ある意味道理だ。赤の他人に自分の欠点や汚点をペラペラ喋るバカはいない。
とは言え、どう名乗ったら良いんだろう……やっぱりツキツバの名前を出しておくか。
「ツキツバ・ギンコの知り合いなんだけど」
その途端、目の前の酔っ払い達の瞼が眼球が飛び出しそうな程全開になった。
「ツキツバって……あのサムライのか!?」
「そうだけど」
その途端、酔っ払い達は平謝り……風評、恐るべし!

で、私がこいつらに訊ねたのは、冒険者ギルドで起こった暴行事件の犯人の特徴だったが、こいつらは余程腹の虫がおさまらないのか、ベラベラ喋ってくれた。
「つまり、その似非勇者の悪口を言ったらこうなったと」
「ああ、何も言わずにいきなりだったよ。しかも、受付の奴が掲示板の場所をご丁寧に教えてやったと言うのに、その受付の奴にも説教を垂れやがって」
「俺も聞いたぞ。掲示板には目もくれずに受付のカウンターに一直線で、確か……白ノ牙(ホワイトファング)がどうとかって言っていたな?」
白ノ牙(ホワイトファング)!?
それって確か!あの生き汚いウンコセインが率いる冒険者チームの名前!?
しかし、何の前触れも無くいきなり受付のカウンターとは……ウンコセインの奴、随分大きく出たな?
恐らく、白ノ牙(ホワイトファング)の名を出しておけば大半のギルドがひれ伏すと考えたんだろう。
だけど、タッチの差で私達がデスアントの女王を斃しちゃったから、この国での白ノ牙(ホワイトファング)の評価が一気に下がっちゃったって訳ね?……風評、正に恐るべし!
だが、私の聴取を受けていた冒険者の1人が恐る恐る訊ねてきた。
「でも、そいつ結構強いよ」
そりゃそうだ。伊達に勇者に任命されちゃいない。だから、私もレベル最大値が7だった頃だった事もあってか、今までウンコセインの事を殺してやりたいとは思っても、直接手出しするは出来なかったのよ。
だけど……
「―――ルドの中にいた連中が一斉にとっ捕まえようとしたんだけど、そいつは1人で全部殴り倒しちゃって……そいつと同行していた聖職者が停めに入らなかったら、何人か死
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