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リュカ伝の外伝
暗躍.6「一番のマニア」
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(グランバニア城:国王執務室)
コリンズSIDE

この部屋の主であるリュカさんは迷惑そうだ。
昨日ウルフ宰相に昼食(俺とウルフ君は肉ジャガ定食。ポピーは納豆定食)を奢って得た絵を持って、ネル家の四男に確認をした。

その結果、ポピーの読み通りドンを助けたのは絵の女であることが判明。
因みに着ていた服もまさにコレだったらしく、鮮明に覚えているとのこと……
勿論、事の詳細は馬鹿(ドン)には教えず、適当にはぐらかしてその日は撤退。

翌日である今日(ってか今)……
リュカさんの執務室にウルフ宰相を伴って威風堂々と登場。
威風堂々は嫁だけだ。

「お父さ〜ん……ちょっとそろそろ部下の質を考え直した方が良いわよ〜?」
「何だこの女、藪から棒に……妊娠のストレスでイカれたか? 俺は天才だ!」
こんな遣り取りを見せられて当然リュカさんも困り顔……のはずなんだが。

「やっぱりあの一言が拙かった?」
と、ポピーに尋ねる。
「ちょっと不用意すぎましたわね」
と、ポピーも答える。

何だか解らないのは俺とウルフ君。
二人揃って互いの顔を見ると、眉間にシワを寄せて首を傾げる。
この後に説明をしてはもらえるのだろうか?

「ウルフはポピーに何って言われたの?」
「何について?」
「マーニャちゃんだよ」
「あぁ……リュカさんが過去の世界に居た時の愛人って説明した」

「それだけ?」
「昨日、昼飯を奢ってもらう引き換えにマーニャさんの絵を描いてやった」
「はぁ〜……完全に僕の失態だ」
「え? な、何かやらかしましたか俺!?」

「実は……」





「……ってな事があったのさ(笑)」
「ちょ、ちょっと待って下さいよ! 俺は悪くないじゃん! だって知らされてなかったし、関わってもいなかったんだから!」
その通りではあるが……

「何を言うかと思えば。私だって知らなかったわ! しかも私は欺される方。でも私はお父さんの事をよく知ってるから、ちょっとした機微で気付いちゃうのよねぇ〜。アンタには無理でしょうけどね、ナンバー2さん(笑)」

「しかし凄いですね。ポピーの言う通りリュカさんの一人勝ちじゃないですか」
「ポピーが何を言ったか知らないが、別に僕の一人勝ちじゃないよ。皆がそれぞれに得をしている。僕が事態の中心に居て各人に仕向けたから、そう思われるだけ」

「『各人に仕向ける』? ではリュカさんは今回の件を全て仕切っていたと!?」
「全てではないよ。流石にどこぞの馬鹿貴族が義娘(むすめ)を襲うなんて考えても無かった。完全に偶然だよ」
それは……そうだが……

「コリンズには今回の件で納得がいってない部分があるみたいだし、ちょいと説明してやろう」
「い、いえ……納得し
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