暁 〜小説投稿サイト〜
わんねー あいつに責任とってもらう だけど好きになっただけヤ
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 月曜日のお昼休みの休憩時間 泉希ちゃんに誘われて、というより小泉道弘に半ば強引に誘われて、クラスの何人かでドッヂボールをしていた。あれ以来、このドブネズミは何かと私に近づいてきていて、誘ったりするのだ。ちょっと、気持ち悪いのだけど、この日も、仲の良い泉希ちゃんと私を誘ってきた。男の子5人、女の子5人のチームなのだ。

 というのも、この日は隣の2組と対抗でやるから、人数あわせに私等を誘ってたのだ。私は、こういうのは走り回るので得意だから、すぐに、やる! と応えていた。

 我がチームは、最初は、女の子が内野で、男の子が外野と、ドブネズミが決めていた。女子は私と泉希ちゃんが残って、男の子が代わりに3人になった時、私が向かってきたボールを受けた時、相手に向かってジャンプして投げつけようとして、飛び上がった時 近くに居た外野のドブネズミが

「みゅうみゅん!」と、声を出したものだから、私は相手の方を向いたまま、ドブミズミにパスにしたつもりだった・・・ まともにドブネズミの顔面に命中していたのだ。

 昼からの授業の時、不忍先生が入ってきて、やっぱり

「小泉 どうした 顔を押さえて」 ドブネズミはタオルで顔を冷やしていたのだ。

「はぁ ドッヂボール・・・ みゅうみゅんのパスをまともに顔で受けてしまった 強烈なんですよー」

「・・・ 水島かぁー」

「なんやー だからぁー 謝ったヤン ちゃんと受けへんから悪いんやろー」

「だって いきなり 来る 思ってへんかったんやー」

「だってってー あんなとこで みゅうみゅんって言うから パスほしいんやって思うヤン」

「でもよー お前 あっち向いてたヤン だから、みゅうみゅん やれぇー っていうつもりやったんやー だけど、藪にらみみたいに 急にボール来たから・・」

「もう ええ! タオル返して みゃうみゃんのやでー お詫びの印やったのに・・」

「そうよー ぼーっと してるからよー みゅうみゅんは 悪ないよー ちゃんと謝ってるし・・」と、泉希ちゃんも援護してくれた。

「先生 やっぱり 俺が ぼーっとしてたから です まぁ たいしたこと無いし・・ このタオルもええ匂いするんやー レモンのー お陰でだいぶ治まったみたいです」

「もぉー 気色 悪いんやー 返せぇー このドブネズミ」

「よぉーし わかった まぁ 揉めてじゃぁないんだな だけど 水島さん 普通に名前で言うように! 好ましくない呼ばれ方じゃぁー 相手が男でも 傷つくんだからな! まして、相手が水島じゃぁ 言い返せないで 心で泣いているよ なぁ 小泉?」

「えっ まぁー」

 私は、「わっかりました」と、敬礼しようと思っていたら、先生がジロリと睨んできたので、小さい声で返事をしていた
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