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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第四百三話 再集結 その1
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わかるか?」
倉都テツオの命令に、他8人が一斉に、外出用の変装の用意を始める。
「理由地エル、貴様の着眼点はなかなか、鋭い、礼を言うぞ」
「ありがとうございます、でも料金所でケーサツに先回りされていたら、アウトですけどね」
「それはおそらく、問題ない、俺たちがナガヌォ県に移動することを、奴らが予測するには証拠材料があまりにも少なすぎる、常に最悪の事態を想定しておくのは大事なことだが、考えすぎは、最終的に自分を追い詰めることになる、わかるか?」
日加リュージが車内のラジオを点ける。
「こういう時は、音楽が一番だよ、みんなで音楽でも聞いて、気を紛らわそうぜ?」
女性主義者の石川ユニが日加リュージの提案に同意する。
「そうよ、音楽よ、こういうときこそ、音楽よ?」
しかし、ラジオから流れてきたのは、紅軍連合が起こした山火事についてのニュースだった。
しかも、放送内容には容疑者として、俺の名前がたびたび出てくる。
「まいったな、俺もすっかり有名人だぜ?」
能沢エーイチロウに石川ユニがツッコむ。
「それ、喜ぶところじゃないから、日加君、早くチャンネル変えてよ?」
「へいへい」
日加リュージが何度かチャンネルを回すと、聞き覚えのない洋楽が聞こえてくる。
後に、『加藤無双』と呼ばれる大量殺人事件を起こす、加藤モトヒロが昔話を始める。
「昔、クラスに、英語の歌詞の意味がわからないのに、洋楽マニアを自称する奴がいたんですけどね、みなさん、どう思います?」
加藤モトヒロの質問に、理由地エルが答える。
「それは別に、その人の自由でいいと思いますよ、好きなことがあるってとてもいいことじゃないですか」
石川ユニが続く。
「でも、歌詞の意味がわからないんじゃ、その歌を知ったことにはならないと思うわ、わかりやすく言えば、海外の言葉がわからないのに、海外で日本語字幕のない映画を見るようなものよ」
理由地エルが反論する。
「でも、好きなものを知らないと、それを好きになってはいけないというホーリツはありませんよ、好きなものこそ神経質になりがちですけど、やっぱり、なんだかんだ言って、好きなことを自分なりに楽しむことが一番ですよ」
日加リュージが続く。
「そうそう、それな、何かを好きになるのに理由なんて必要ないんだよな。でも、何かを好きになればなるほど、自分の好きなことに対して気付かないうちにルールを作っちまう、そういう自分と向き合うのが結構めんどくさいんだよな」
変装した日加リュージが運転する車が料金の支払いを終え、無事に最初のインターチェンジを抜けた。
俺たちが乗る車はついに、高速道路に入った。

次回予告 再集結 その2

※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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