暁 〜小説投稿サイト〜
ヤザン・リガミリティア
ジブラルタルで踊る獣達
[1/18]

しおりが登録されていません
[8]前話 [1] 最後 [2]次話
閲覧履歴 利用規約 FAQ 取扱説明書
ホーム
推薦一覧
マイページ
小説検索
ランキング
捜索掲示板
ログイン中
目次 小説情報 縦書き しおりを挟む お気に入り済み 評価 感想 ここすき 誤字 ゆかり 閲覧設定 固定
ヤザンがリガ・ミリティアにいる   作:さらさらへそヘアー

<< 前の話
目 次
次の話 >>
11 / 38
ジブラルタルで踊る獣達

宇宙引越公社のヨーロッパ総局長マンデラ・スーンは、

南ア系の祖先の血が色濃く現出していてガタイも良い。

表情にも精気と自信が漲っていて見るからに頼り甲斐のある雰囲気を持つ男だった。

その男がベスパから届いた突然の降伏勧告に驚愕した。

だが、驚愕しつつもそこまで本気であるとは信じてはいなかった。

 

「ここは、宇宙世紀の始まりを告げたと言っても過言じゃないマスドライバーがある。

マスドライバーは今まで人類の数々の資産を宇宙に上げてきた遺産だ…。

それがあるここに、ザンスカールと言えども手が出せるものじゃないさ」

 

虚仮威しだ、と秘書や上級職員達に強気を見せていた。

だが、その通信を受け取った数十分後に、

ベスパの大部隊がジブラルタル方面に侵攻中という話が、

他都市に出向していた引越公社職員から電話で飛び込んで来たのだから焦った。

 

(ベスパは本気だというのか!?)

 

かつてジオンでさえ接収は控え、連邦からも半ば独立してNGOとして活動している公社だ。

それを武力に物を言わせて占有しようという魂胆は、

逆に恐ろしいとマンデラは思った。

 

「彼らには常識も話し合いも通じないというのか…?だからこうも暴挙にでる…」

 

公社の中立性を保つとかそういうポリシーも踏み躙られるかもしれぬと悟ったマンデラは、

ならば…と対抗手段を打つことを決める。

かつての伝手を大いに使って、

反ザンスカール活動に身を投じた

ハンゲルグ・エヴィンにコンタクトを取ることを決意するのだった。

あらゆる記憶とコネを総動員し短時間でハンゲルグの使者とコンタクトを取れたマンデラは、

宇宙引越公社の重要地区の総局長に昇り詰めただけあってやはり特別優秀であった。

 

結果、リガ・ミリティアは動いた。

いや、その迅速さから元々ベスパの動きを掴んでいて動くつもりだったのかもしれないが、

とにかくリガ・ミリティアの動きは素早かった。

マンデラからの懇願という錦の御旗も手にれたレジスタンスの動きは、

素早く、そして大掛かりであった。

 

人類の宝が今も尚生き続けているアーティ・ジブラルタルで、

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ