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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第二十一話『揺らめく命』
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 それは、突然起きた。国会議事堂内での議論の最中でソフィルが大勢のコウモリ怪人を引き連れて押し寄せてきた。
 「何者だ!警備員は何をしている!」
 首相はソフィルに向かって怯む姿勢を見せることはなかった。
 「我々はネオゴルゴム。貴様が今の首相だな!」
 ソフィルは触手状の左手を延ばして首相を捕らえ、引き寄せる。
 「私を捕まえて、何が目的だ!」
 首相は抵抗する。
 「このままこの議事堂ごとお前達を皆殺しにすることは容易い。だが、いきなり押し寄せて殺すなんて愚かなことをする気はない。我らの要件は一つ。仮面ライダーBLACK RXを差し出せ。お前達も、不必要に命が奪われるのは嫌であろう?なに、即答しろとは言わない。三日の間だけ待ってやる。聡明な首相なら、日本の全国民と仮面ライダーの一人、どちらを優先するべきか解るだろう?」
 ソフィルは首相に選びようのない決断を迫る。そもそも、首相が仮面ライダーの動向を理解などしているはずがない。
 「待て、仮面ライダーが何処にいるかなど、私も知らない。お前達の要求に答えることはできない。」
 「そんなことは解っている。この事態を知れば、奴は勝手にやってくる。」
 「私達は人質ということか。」
 「ああ、安心しろ。仮面ライダーが現れれば、お前達のことは解放してやる。」
 ソフィルは首相達に身の安全を保証する。
 「もし来なければ日本はどうなる!」
 「無いとは思うが、その時は怪人軍団によって自衛隊と警察を襲撃して無力化。その後は無力な人間達を皆殺しにするまで。」
 ソフィルは具体的に話す。
 「そうか。お前達にはそれだけの武力があるということか。私に力があれば、解決できたが、仮面ライダーを信じるしかないのか…」
 首相は大人しくした。

 一連の事件は中継中の出来事であったため、光太郎達は当然事態を把握していた。
 「ネオゴルゴム、とうとう本格的に行動し始めたか!」
 光太郎は椅子から立ち上がり、すぐにでも向かおうとする。
 「兄貴、一人で行くのか!」
 霞のジョーは光太郎を引き止める。
 「大丈夫!必ず勝って、日本の平和を取り戻すから!」
 光太郎はそれ振り切ってキャピトラを出て買い直した自家用バイクを走らせる。
 (今まで武力行使をしてこなかったソフィルがどうしてこのタイミングで?一体、何を企んでいるんだ?)
 光太郎は考え事をしながらバイクを走らせる。海岸沿いを走っているとき、何かが海上から飛び出し、光太郎を海中へ引きずり込んでいく。
 (何者だ!)
 ヘルメットを着けたまま引きずり込まれたため、それを外して光太郎が目を開けると、そこには怪人がいた。それを見た光太郎はすぐに身構える。しかし、
 「バイオライダーに変身すれば会話はできる!俺達に戦う意思はない!
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