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仮面ライダーBLACK RX〜ネオゴルゴムの陰謀〜
第十九話『蜘蛛の巣館を追え』
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 光太郎は子供達の救出を約束し、キャピトラを出て行方不明の現場となった蜘蛛の巣館へ向かった。

 同じ頃、ネオゴルゴム神殿広間にて、ソフィルはクリムゾンエクリプスに作戦の経過報告をしていた。
 「クリムゾンエクリプス、タランチュラ怪人によるネオゴルゴム少年活動家計画の人員確保は順調に進んでおります。あとは、教育を行い、我らの手駒になるよう計画を進めていきます。」
 子供達の連続失踪事件の裏側にはやはりネオゴルゴムの暗躍があったのだ。
 「ふん、子供などを利用して、一体何になるというのだ!」
 エピメルは苛つきを見せる。
 「エピメル、貴様は何も解っていない。人間という生き物は子供の言うことは問答無用で信じるように同調圧力を行う。子供を利用すれば我らの思想を人間共に植え付け、自滅させることだって可能になるのだ。」
 ソフィルは自信満々に語る。
 「そこまでうまく行くか?」
 エピメルは疑問を浮かべる。
 「人間達の歴史には実際にそういう歴史が存在する。人間は歴史から学ぶなどというが、それは真っ赤なデタラメだ。事実、人間は愚かなことに同じ愚行をなんとも繰り返し、歴史を築いてきた。子供の言葉を切っ掛けに愚民化計画を行っていった歴史も存在することを覚えておくといい。」
 「つまり、その愚民化計画とやらを意図的に引き起こそうとしている、という訳か。」
 「貴様にしては理解が早いな。如何にも、一刻も早く人間を滅ぼさなければ、怪人達の楽園を築き上げることはできない。」
 ソフィルは左手の触手を握りしめ、拳を握る。
 「期待しているぞ、ソフィル。これ以上、失敗を重ねないようにな。」
 クリムゾンエクリプスはソフィルを見ながら言う。
 「はっ。」
 ソフィルは立膝をつきながら応えた。

 数時間後、光太郎は大型ショッピングセンターの駐車場で開催されていた蜘蛛の巣館に入場するため、受付に行っていた。
 「お客様は1名でよろしいでしょうか?」
 「はい。」
 「それでは、途中でリタイアしたい場合はこちらのブザーを鳴らしていただければ、係の者が非常口まで案内いたします。それでは、ごゆっくりお楽しみください。」
 受付の女性から小型のブザーを渡された光太郎は蜘蛛の巣館の内部へ入ってゆく。それを見送ると、しばらく客足は離れ、ソフィルが受付の奥から現れる。
 「タランチュラ怪人よ、様子はどうだ?」
 「南光太郎が入ってきました。我々の作戦に気がついて潜入しに来たのでしょうか?」
 受付の女性は光太郎の来訪を危険視し伝える。
 「方法はある。何のために通路を二つ用意したと思っている。奴には退場してもらえばいいだけのことだ。」
 ソフィルは作戦への自信からか、笑いながら話していた。
 「なんだか薄暗いし、蜘蛛の糸の質感も妙にリア
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