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ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
第104話 超一流の研ぎ師への道、美食連合の褒めまくり作戦!
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ん、普通の包丁をお借りしても良いですか?」
「えっ、うん。いいよ」


 小猫ちゃんはスカイカスを厨房に運ぶと手際よく調理を開始した。


 オレも料理はするけど見事な包丁さばきだ、もしかしたらオレが知らないだけで彼女も店を構えているのかもしれない。なにせあの美食屋イッセーのコンビだ、唯の少女ではないだろう。


「出来ました!スカイカスの蜂蜜をたっぷり使った照り焼きとテールスープです!」
「わぁぁ……!」


 オレは初めて見る美味しそうな料理を見て涎を飲んだ。オレも料理はするがこんなに凝った料理は出来ない。


「皆、帰ったぜ!」
「お帰りなさい、貴方?」


 すると丁度イッセーが帰ってきて小猫ちゃんがまるで新婚夫婦のように出迎えた。


「ほらよ、捕獲レベル47の『ストライクカマキリ』の鎌だ」
「凄い、もう捕獲してきたのか?」
「ああ、結構苦戦したけど何とかなったぜ」


 オレはイッセーが持ってきた高レベルの素材を見て言葉が出なかった。オレでは絶対に捕獲できないな……


「おっ、丁度夕飯の時間だったか。もう腹ペコだぜ」
「それじゃみんな揃った事ですし温かいうちに食べちゃいましょう」


 オレ達はテーブルを囲んで箱に座って合掌する。


「この世の全ての食材に感謝を込めて頂きます!」
『頂きます!』


 オレはまずテールスープを頂いた……うん、美味しい!トロトロになるまで煮込まれたテールスープと色とりどりの野菜がスープに溶け込んで濃厚な味わいが口に広がった。


「その野菜はベジタブルスカイの野菜なんですよ」
「そうなんだ、こんな美味しい野菜は初めて食べたよ!」
「これもルフェイさんという頼もしい冷蔵庫があるからですね」
「えっへん……って冷蔵庫扱いは酷いですよ、小猫ちゃん!」
「えへへ、冗談ですよ」
「もう!もう!」


 怒ったルフェイさんがポコポコと可愛らしいパンチで小猫ちゃんを叩いていた。


「じゃあ今度は照り焼きを……うん、これも美味しい!スカイカスの肉厚な身が甘い蜂蜜で柔らかくなってる!噛めば噛むほど肉汁が溢れてきて美味しいよ!」
「小猫ちゃんの料理は最高だな!」


 オレは小猫ちゃんの料理に舌鼓を打った。イッセーも皆も美味しそうに料理を食べている。


 それしてもにこんな風に誰かと一緒に食事をしたのは6年ぶりだ。いつもは一人で食べていたけど誰かと一緒に食べるのってよりおいしく料理を食べられるんだな。


(こういうのも悪くないな……)


 オレは心の中に何か温かい物を感じつつ皆と食事を楽しむのだった。


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