暁 〜小説投稿サイト〜
恋姫〜如水伝〜
一話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
奥から黒髪と青い色の髪と金の色の髪の3人の女性が出て来た。

「華琳さま!こやつは…」
「…どうやら違うようね。連中はもっと年かさの中年男と聞いたわ」
「どうしましょう。連中の一味の可能性もありますし、引っ立てましょうか?」
「そうね…。けれど、逃げる様子もないは…そこの倒れている男は」
「見たところ盗賊の様ですね仲間割れでもしたのでしょうか」
「盗賊の仲間にしては堂々としているわ」
と、値踏みをする様に3人が自分を見てくる

「あなた何者?盗賊には見えないしここで何をしていたの」
と金色の髪の子が尋ねてきた
「私は黒田官兵衛と申す者です気が付けばそこの者に剣を突きつけられましたが、旅のお方らしき人に助けてもらいました」
「生国は?」
「播州でございます」
「…播州なんて所聞いた事無いは」
「貴様、華琳さまの質問に答えんかぁっ!生国を名乗れと言っておるだろうが!」
「質問にはお答えしました私の生国は播磨の国、播州と申す所です」
「姉者。そう威圧するな」
「しかし秋蘭!こ奴が盗賊の一味という事もあるのだぞ!そうですよね華琳さま!」
「そう?私には盗賊をやるような手合いには見えないのだけど」
「…それはそうですが」
「黒田…と言ったかしら?」
「はい」
「ここは陳留…。そして私は、陳留の刺史をしている者」
「刺史ですか」
刺史とはたしか唐の国の官だったがという事はここは唐の国なのだろうか
「何?」
「いえ、私の国では刺史という役職は無かったので」
「その国とは播磨の事?」
「いえ、国とは倭国の事です」
「倭国とはどこにあるの」
「恐らくですがここよりも遥か東の島国です」
「こ奴、語り者でしょうか?」
「それにしては話しがよくできてるわ」

何かを考えていたがすぐに決めたらしく
「とりあえず、そこに倒れている男は縛って連れて行きなさい。そしてあなた」
と自分をみて
「あなたは私たちについて来なさい、色々と聞きたい事もあるし。あなたも私達から聞きたい事もありそうだし」
そういって町に引き返すようだ。自分の身に起きた事を知る為にもついていく事が良さそうだった。盗賊らしき男は縛り上げられて引きずられるように連れて行かれたが、自分は逃げないと思われているのか刺史の方の馬の隣を歩くように言われた。
「何か気になる事でもあるの」
馬上から声をかけてきたのは刺史殿だった。
「いえ、自分の足で長く歩くのは久しぶりのものでしたので少し懐かしく思っただけです」
「貴方よほどの貴族だったのね」
呆れられてしまったたので少し笑ってしまった。
「いえ若い頃に足を痛めてそれで歩けなかったのです」
「若い頃って貴方、今でも十分若いじゃない」
と言って更に呆れられた。そういわれて、気が付いたが自分の体
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ