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機動6課副部隊長の憂鬱な日々
第12話:疑惑の胎動
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翌朝。
俺はレーベンに起こされると,今日の予定を確認した。
スケジュール表を見ると,今日は午後から本局での会議に
出席することになっていた。

(じゃあ,朝から本局に行って,ユーノに会うことにしますか・・・)

俺は制服を着ると,朝食をとるべく食堂に向かった。


食堂に着くと,はやてとリインが居たので声をかけることにした。

「おはようございます。八神部隊長」

「ああ,おはよう・・・ってゲオルグくんか。変な呼び方するから
 びっくりするやんか。いつもみたいに”俺の愛しいはやて”って呼んでーや」
 
「いやいや,”俺の愛しい”なんてつけて呼んだことないから。ここいい?」

「もちろんええよ。リインもええよな?」

「はいです!おはようございます,ゲオルグさん!」

「おはよう,リイン。んじゃ,失礼するよっと」

俺は座って朝食を食べ始めた。

「そういえば,昨日はお疲れさんやったね。私なんにもせんでごめんな」

「いや,ああいうのが俺の仕事でしょ。それに,部隊長には
 どしっと構えといてもらった方が,隊員も安心するしね。
 そういえば昨日の挨拶はなかなかよかったよ」
 
俺がそういうと,はやては嬉しそうに笑った。

「ほんまに?どのへんがよかった?」

「長くなかったところ」

俺がそう言うと,はやてはガクっと肩を落としていた。

「ゲオルグくんに期待した私がアホやったわ。
ま,ああいう場での長い挨拶は嫌われるからねー」
 
「そうそう。ああいうのは簡潔に要所を抑えたもので3分以内,
 ってのが俺の持論」

「さすが,部隊長経験者の言うことは一味ちがいますなぁ」

「その部隊長さんを副部隊長に格下げしたのは,八神二佐ですがね」

「そこはそれ,そうまでして欲しい逸材やったっちゅうことよ」

「はいはい。誠心誠意尽くさせて頂きますよ,八神部隊長どの」

俺は雑談をこのあたりで切り上げて,本題を話すことにした。

「ところでさ,今日なんだけど,俺って午後から本局で会議だったじゃん」

はやては少し考え込むと,思い出したように言った。

「ああ,情報セキュリティ管理者のなんたらかんたらっちゅうやつやろ?」

「そうそう。でさ,予定では午後にここを出るつもりだったんだけど,
 他に本局で片付けたい用事ができたからさ,朝から本局に行こうと思うけど
 問題ないかな?」

「ええと思うけど,人員構成表と指揮系統図は今日中に
 私まであげて欲しいんやけど。明日には提出せなあかんし」
 
「そっちの作成はグリフィスに任せてるから問題無いよ。
 会議が終わったらすぐ帰ってくるから,夕方にはチェックして
 はやてに上げるよ」


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