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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三十七話 断罪王Σと不思議系美少女ミドリ。人の仕事のやり方ににブツブツと自分の価値観を押し付けてくるやつはちゃんとヘルメットをして一輪車で会社に出勤しろ!
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るから、おじさんがどうあがいても、ミドリの完全勝利なの」
僕は全身の毛穴からまた無数のビームを周囲に向かって一斉発射した。
僕の周りにいる、様々な物体になったミドリちゃんが爆散していく。
「無駄だよ、おじさん。そんなことしても、ミドリにはたどりつけない」
公園は僕の攻撃で焼け野原になっていた。
見晴らしの良くなった公園から見える四方八方の家やマンション、アパートがミドリちゃんに変化する。
僕は全身の毛穴から、無数のビームを一斉発射する。
周りの家やマンション、アパートが爆発する。
瓦礫の山と化した、住宅、マンション、アパートからはミドリちゃんの遺体は出てこなかった。
「はい残念、ミドリの完全勝利!」
瓦礫の山を形成している、家の残骸の数々がミドリちゃんになる。
僕はもう、ミドリちゃんの存在そのものを見て見ぬふりすることにした。
僕は変神を解除して全裸のまま、移動を開始する。
しかし、建物が電柱が自動車が、すれ違う人々がミドリちゃんに変化する。
「無駄だよ私のこと無視しても、現実はなにも変わらない。残念だったね、ミドリの完全勝利!」
現実...?
そうか、そういうことか!
ミドリちゃんは現実そのものだったのだ。
僕は目に見えるすべての景色がミドリちゃんになる現実を拒絶せずに、全て受け入れることにした。
そうすると、それが僕の中で常識化して、いつからか全く違和感を感じなくなっていた。
公衆トイレに写る僕も、もちろんミドリちゃんになっていた。
空気も文字もこの世のありとあらゆる景色と現象がミドリちゃんになったのだ。
それの、なにが悪いんだ!
人の世界と価値観は時間と共に常に変わっていく。
それと同じことだ。
僕はいつしか、全ての理由において当たり前の存在と化したミドリちゃんについて考えるのをやめていた。
当たり前のことは、当たり前のことなのだ。
なぜ地球上に空気があるのか、疑問を抱いても抱かなくても、地球上に空気があるのと同じように、僕はもうミドリちゃんについて考えるのをやめてしまった。
でも、それはミドリちゃんの存在を無視することと同じ意味を持っていた。
目の前のミドリちゃんが悲しそうな顔をしている。
この世の全てにおいて当たり前の存在と化したミドリちゃん。
そして、その当たり前のことについて疑問を抱くことをやめてしまうということは、世界中の全ての人びとがミドリちゃんについて考えるのをやめてしまうのと同じなのだ。
「おじさんも、みんなみたいに私を無視するんだね」
「別に無視なんてしてないよ、ミドリちゃんは人間の血の色がどうして赤いのか知っているかい?」
「そんなの、考えたってどうしようもないわ」
「それと同じさ、ミドリちゃんがこの世界のありとあらゆるものに変化したところで、僕もみんなもいつしか
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